みなさまお久しぶりです。
秋の新作の時期ですね。
この秋で吹奏楽というと真っ先に名前が挙がりそうなのは「響け!ユーフォニアム2」(響け2期)ですね。
OP「サウンドスケープ」(TRUE)は、発売が早かったこともあってアニメ放送1月前の9月から既に吹奏楽アレンジが出ていました。
個人的にはEDの「ヴィヴァーチェ!」(北宇治カルテット)が最高に好みですが、アレンジするかは未定です。
さて、今回の曲はTVアニメではなく、ネット配信のアニメから。
Twitter原作・「月曜日のたわわ」より、「乙女のたわわ」です。
ニコニコ動画
Youtube
※同一動画です。どちらも本人による投稿です。
編成はこの通り。
[編成]
・Piccoro
・Flute
・Oboe
・Bassoon
・E♭Clarinet
・B♭Clarinet(1st./2nd./3rd.)
・Bass Clarinet
・Alto Saxophone(1st./2nd.)
・Tenor Saxophone
・Baritone Saxophone
・Trumpet(1st./2nd./3rd.)
・Horn(1st.&2nd./3rd.&4th.)
・Trombone(1st./2nd./3rd.)
・Euphonium
・Tuba
・Drums
・Glockenspiel
・Xylophone
・Tambourine
☆Triangle
プロ漫画家であり同人作家でもある比村奇石さんによって毎週月曜日に更新される、巨乳ちゃんたちのワンカットを描いた「月曜日のたわわ」。
土日が終わり憂鬱になりながら仕事に向かうサラリマンたちの癒しとなってきたシリーズですが、この秋はなんとYoutubeにてサプライズアニメ化を迎えました!
……そしてサプライズ削除もくらいました。
いやあ、なにがいけなかったんでしょうねえ(棒)。
一時はそのまま消滅するかと思われましたが、ニコニコ動画に専用チャンネルが設けられ、なんとか定期配信にこぎつけました。
初回は15分で1700再生、1日で40万再生という人気ぶり。
私も公開直後に見ましたが、コメントができないこともあってコメント0なのにものすごい勢いで伸び続ける再生数を気味悪くも思いました。
さて、ようやく本題へ。
このアニメの主題歌が、1話に出てきた「編み込みちゃん」ことアイちゃん(CV:原田彩楓)が歌う「乙女のたわわ」です。
各話の最後に入っているのでEDとも書かれていますが、OPがないので『主題歌』で通させていただきます。
タイトル通りふんわかした雰囲気の曲ですが、かなり意図的に「たわわ」=「おっぱい」が強調された曲です。
(例:映像のアイちゃんの胸がゆれまくっている、歌詞の「いっぱい」が音が詰まりすぎて「ぱい」が強調されるetc....)
それでは、解説といきましょう。
・編成について
今回はサックスをいつもの4種体制(Soprano/Alto/Tenor/Baritone)から3種体制(Soprano以外)にしています。
元々騒がしい部分も少ない上、全体的に音が低いのでソプラノを使う場所がなかったためです。
そうでなくとも吹奏楽アレンジではソプラノがなかったりすることも多いです。
・音もたわわ?
何度も書いてきてることですが、「静かな曲ほど吹奏楽編曲は難しい」です。金管類(ホルン除く)とサックス類はどうあがこうと目立ってしまいますからね。
また、ポップスの場合は音量差の関係から思い切って楽器を減らせないというジレンマがあります。
1分足らずの曲なので彼らを削るわけにもいかず、最終的にはたわわどころか爆乳レベルにまで育ってしまいました。
もう一つアレンジで頭を悩ましたのが、音程の低さです。
メロディーラインの最低音はA3、最高音はB4です。ハ音記号の下の"ド"はC4ですから、トランペットの場合は下の方が音域ギリギリ、トロンボーンやユーフォでは上がカツカツになってしまいます。オクターブ上げた/下げた場合も上か下かが厳しくなるため、金管の入り位置はかなりシビアでした。
サビにおいては、メロディーの上からかぶさる和音があったので、それを利用してなんとか通常音域におさめています。
・調について
原曲はD dur(D major:#2)ですが、楽譜は当初Es dur(E♭ major:♭3)を考えていました。
吹奏楽はほとんどの楽器が♭系の移調楽器で、一般的に#が増えるごとに指遣いが難しくなります。♭3であればほとんどの楽器が吹きやすくなるため、原曲の雰囲気を無視してでも半音上げてEs durにするつもりでした。
ところで、静サツの製作スタイルは、①原曲調で聞き、②それを耳コピして、③転調して修正、です。耳で聞こえた音をそのまま書いたほうが、脳内で移調するよりはるかに楽なのでこのような形で作業を行っています。
が、今回はそれがたたったのか、移調させると違和感がバリバリになってしまいました。
先にも書いたようにメロディーの音域が低めなので、メロディーの下側のハモリは楽になった一方で、サブの弦楽器やギター・ベースは元から高めなので、これらを担当するフルートやトロンボーンなどにしわ寄せがいってしまいました。
幻のEs調版がどうなったのかは、動画でお確かめください。
・ここがおかしい「乙女のたわわ」
Twitterにも書きましたが、わずか1分ほどの曲ながら「!?」となった箇所があったので紹介します。
1:ベースラインにメロディーをつっこむ
(クラリネットとバリトンサックスの楽譜より。それぞれメロディーとベース音に忠実。)
Bメロ中盤にて、まさかのベース=メロディーラインという現象が発生。
この部分だけベースが1オクターブ上がってているので余計目立っています。
この前後でベースが急上昇/急降下しているので見せ場でもあるのですが……
2:無謀な跳躍
(バリトンサックスより)
元はベース(楽器)なので仕方がない面はありますが、とにかく跳躍が激しいです。
中でも終盤では1.5オクターブもの跳躍が見られます。
3:パーカスよさらば
一見普通の16ビートに見えるタンバリンの楽譜。
しかしこの曲のスピードはBPM160。通常なら8ビートか裏打ちに移行する場面です。
これとは別にハイハットと思しき楽器が16ビートしている場所があるのですが、いまいち実態が解明できないこと、ドラムで叩かせるにはスティック回しなどの関係で難しいことから、あえて削りました。
Bメロの後半(1のベースと同じ場所)にでてくるので、わかったら誰か教えて(切実)。
・パーカス……
元パーカス奏者なのにだんだんパーカスが手抜きになってますねえ……
音高を除けばやや聞き取りづらい部分はあるものの、楽器の割り当てが決まれば耳コピは楽でした(割り当てには相当苦労しましたが)。
ただし、パーカッションについては、聞き取るどころかドラムとタンバリンしか存在しないのでかなり悩みました。
ふんわかな曲調が仇となり他のパーカス楽器が浮いてしまうこととなり、前半はマレット系、後半はタンバリンが入るのみとなっています。
フルが出るようなら、ここら辺も考えたいところですね。
ということで、「乙女のたわわ」でした。
アニメ本編のように、人気が出てくれるといいのですが……
秋の新作の時期ですね。
この秋で吹奏楽というと真っ先に名前が挙がりそうなのは「響け!ユーフォニアム2」(響け2期)ですね。
OP「サウンドスケープ」(TRUE)は、発売が早かったこともあってアニメ放送1月前の9月から既に吹奏楽アレンジが出ていました。
個人的にはEDの「ヴィヴァーチェ!」(北宇治カルテット)が最高に好みですが、アレンジするかは未定です。
さて、今回の曲はTVアニメではなく、ネット配信のアニメから。
Twitter原作・「月曜日のたわわ」より、「乙女のたわわ」です。
ニコニコ動画
Youtube
※同一動画です。どちらも本人による投稿です。
編成はこの通り。
[編成]
・Piccoro
・Flute
・Oboe
・Bassoon
・E♭Clarinet
・B♭Clarinet(1st./2nd./3rd.)
・Bass Clarinet
・Alto Saxophone(1st./2nd.)
・Tenor Saxophone
・Baritone Saxophone
・Trumpet(1st./2nd./3rd.)
・Horn(1st.&2nd./3rd.&4th.)
・Trombone(1st./2nd./3rd.)
・Euphonium
・Tuba
・Drums
・Glockenspiel
・Xylophone
・Tambourine
☆Triangle
プロ漫画家であり同人作家でもある比村奇石さんによって毎週月曜日に更新される、巨乳ちゃんたちのワンカットを描いた「月曜日のたわわ」。
土日が終わり憂鬱になりながら仕事に向かうサラリマンたちの癒しとなってきたシリーズですが、この秋はなんとYoutubeにてサプライズアニメ化を迎えました!
……そしてサプライズ削除もくらいました。
いやあ、なにがいけなかったんでしょうねえ(棒)。
一時はそのまま消滅するかと思われましたが、ニコニコ動画に専用チャンネルが設けられ、なんとか定期配信にこぎつけました。
初回は15分で1700再生、1日で40万再生という人気ぶり。
私も公開直後に見ましたが、コメントができないこともあってコメント0なのにものすごい勢いで伸び続ける再生数を気味悪くも思いました。
さて、ようやく本題へ。
このアニメの主題歌が、1話に出てきた「編み込みちゃん」ことアイちゃん(CV:原田彩楓)が歌う「乙女のたわわ」です。
各話の最後に入っているのでEDとも書かれていますが、OPがないので『主題歌』で通させていただきます。
タイトル通りふんわかした雰囲気の曲ですが、かなり意図的に「たわわ」=「おっぱい」が強調された曲です。
(例:映像のアイちゃんの胸がゆれまくっている、歌詞の「いっぱい」が音が詰まりすぎて「ぱい」が強調されるetc....)
それでは、解説といきましょう。
・編成について
今回はサックスをいつもの4種体制(Soprano/Alto/Tenor/Baritone)から3種体制(Soprano以外)にしています。
元々騒がしい部分も少ない上、全体的に音が低いのでソプラノを使う場所がなかったためです。
そうでなくとも吹奏楽アレンジではソプラノがなかったりすることも多いです。
・音もたわわ?
何度も書いてきてることですが、「静かな曲ほど吹奏楽編曲は難しい」です。金管類(ホルン除く)とサックス類はどうあがこうと目立ってしまいますからね。
また、ポップスの場合は音量差の関係から思い切って楽器を減らせないというジレンマがあります。
1分足らずの曲なので彼らを削るわけにもいかず、最終的にはたわわどころか爆乳レベルにまで育ってしまいました。
もう一つアレンジで頭を悩ましたのが、音程の低さです。
メロディーラインの最低音はA3、最高音はB4です。ハ音記号の下の"ド"はC4ですから、トランペットの場合は下の方が音域ギリギリ、トロンボーンやユーフォでは上がカツカツになってしまいます。オクターブ上げた/下げた場合も上か下かが厳しくなるため、金管の入り位置はかなりシビアでした。
サビにおいては、メロディーの上からかぶさる和音があったので、それを利用してなんとか通常音域におさめています。
・調について
原曲はD dur(D major:#2)ですが、楽譜は当初Es dur(E♭ major:♭3)を考えていました。
吹奏楽はほとんどの楽器が♭系の移調楽器で、一般的に#が増えるごとに指遣いが難しくなります。♭3であればほとんどの楽器が吹きやすくなるため、原曲の雰囲気を無視してでも半音上げてEs durにするつもりでした。
ところで、静サツの製作スタイルは、①原曲調で聞き、②それを耳コピして、③転調して修正、です。耳で聞こえた音をそのまま書いたほうが、脳内で移調するよりはるかに楽なのでこのような形で作業を行っています。
が、今回はそれがたたったのか、移調させると違和感がバリバリになってしまいました。
先にも書いたようにメロディーの音域が低めなので、メロディーの下側のハモリは楽になった一方で、サブの弦楽器やギター・ベースは元から高めなので、これらを担当するフルートやトロンボーンなどにしわ寄せがいってしまいました。
幻のEs調版がどうなったのかは、動画でお確かめください。
・ここがおかしい「乙女のたわわ」
Twitterにも書きましたが、わずか1分ほどの曲ながら「!?」となった箇所があったので紹介します。
1:ベースラインにメロディーをつっこむ
(クラリネットとバリトンサックスの楽譜より。それぞれメロディーとベース音に忠実。)
Bメロ中盤にて、まさかのベース=メロディーラインという現象が発生。
この部分だけベースが1オクターブ上がってているので余計目立っています。
この前後でベースが急上昇/急降下しているので見せ場でもあるのですが……
2:無謀な跳躍
(バリトンサックスより)
元はベース(楽器)なので仕方がない面はありますが、とにかく跳躍が激しいです。
中でも終盤では1.5オクターブもの跳躍が見られます。
3:パーカスよさらば
一見普通の16ビートに見えるタンバリンの楽譜。
しかしこの曲のスピードはBPM160。通常なら8ビートか裏打ちに移行する場面です。
これとは別にハイハットと思しき楽器が16ビートしている場所があるのですが、いまいち実態が解明できないこと、ドラムで叩かせるにはスティック回しなどの関係で難しいことから、あえて削りました。
Bメロの後半(1のベースと同じ場所)にでてくるので、わかったら誰か教えて(切実)。
・パーカス……
元パーカス奏者なのにだんだんパーカスが手抜きになってますねえ……
音高を除けばやや聞き取りづらい部分はあるものの、楽器の割り当てが決まれば耳コピは楽でした(割り当てには相当苦労しましたが)。
ただし、パーカッションについては、聞き取るどころかドラムとタンバリンしか存在しないのでかなり悩みました。
ふんわかな曲調が仇となり他のパーカス楽器が浮いてしまうこととなり、前半はマレット系、後半はタンバリンが入るのみとなっています。
フルが出るようなら、ここら辺も考えたいところですね。
ということで、「乙女のたわわ」でした。
アニメ本編のように、人気が出てくれるといいのですが……
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