どうも、静サツです。
前作からほとんど空いていませんが、再び吹奏楽作品の紹介でございます。
本日の曲は「はいふり」ことハイスクール・フリートのOP「High Free Spirits」(TrySail)です。
ニコニコ動画
Youtube
※同一動画です。どちらも本人による投稿です。
とりあえずアニメ尺(1分30秒版)での作成となりました。
編成はこの通り。
[編成]
・Piccoro
・Flute
・Oboe
・Bassoon
・E♭Clarinet
・B♭Clarinet(1st./2nd./3rd.)
・Bass Clarinet
・Soprano Saxophone
・Alt Saxophone
・Tenor Saxophone
・Baritone Saxophone
・Trumpet(1st./2nd./3rd.)
・Horn(1st.&2nd./3rd.&4th.)
・Trombone(1st./2nd./3rd.)
・Euphonium
・Tuba
・Drums
・Glockenspiel
・Xylophone
・Tambourine
・Sleigh Bell
・Suspended Cymbal
それでは、ここから曲の解説です。
・タイトル詐欺(いい意味で)
ハイスクール・フリートは、元々「はいふり」として情宣が進んでいました。
放送前のポスターは「たまゆら」を髣髴とさせる、海辺の町を舞台にした日常系アニメとの喧伝がされていました。
が、実際に放送されて見ると……ガチ(?)じゃありませんか。
1話後半からの唐突な展開からのEDまでの流れはかなり衝撃的でした。
余談ですが、2話から正式なタイトルが「ハイスクール・フリート」になったのですが、テレビの予約タイトルも「はいふり」から変更されたため、そのままの設定では2話以降録画ができず、小規模ながら巷では阿鼻叫喚となっていたそうな。
さて、1話の急展開を締めくくったのが、今回製作した「High Free Spirits」です(OP曲ですが1話ではEDとして流れた)。よく見るとタイトルに「はいふり」が含まれています。
歌うのは声優ユニットのTrySail。麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜の3人組で、はいふりにも出演しています。
声優ユニットとはいえ、アニメ本編同様歌はガチ仕様。ギターを効かせたロックな曲調となっています。こちらもいい意味でタイトル詐欺と言えるでしょう。
・ネタ被り&ソフト被り
聞いたときからかっこよさに見せられていた私は、1話を見終わった時点で即製作を決定しましたが、いくつかの理由から政策を後回しにしていました。
一つは、他の曲に比べて構成が単純なことです。
全体に渡って濃くうなるギター&ベースに、主張激しいドラム。これまで製作した2曲に比べるとシンプルで、聞き取りも容易です。和音もセブンスコードやナインスコードが多用されている先の2曲に比べるとそう難しいものではありません。
もう一つは、フル発売が近かったためです。
この曲のフル発表=CD発売は5月11日となっていました。実際には「クローバー♣かくめーしょん」の方が早かった(4月20日)わけですが、当初「PUNCH☆MIND☆HAPPINESS」(5月25日)と同じくらいだろうと高をくくっていたため、この曲が一番に発売されると思っていました。
したがって、TVsize→フルという流れを経た前の2曲とは異なり、フル版でいきなり完成させるつもりでいました。
ところが、私が他2曲に注力している間に、先を越されてしまったのです。
まずは、ゆうき#Bsanzenさんが5月5日に公開。
間を空けずG2Nezuemonさんが公開しました。
(お二方ともYoutube版がありますがここでは割愛します。私のYoutube版の動画説明文内にリンクがありますので、そちらから見てください)
驚くべきことに、私を含め全員がMusescore2.0での製作です。
Musescoreは優秀なソフトですが、あくまで楽譜製作がメインのソフトなので、音源製作ソフトとしてはやや汎用性に欠けます。ver2.0になってからはクレッシェンドに一部対応するなどかなり使えるソフトになってきましたが、本格的なDTMソフトとはいえません。
そんなわけでMusescore勢というのはかなり少数派なのですが、その少数派が同じ時期に同じ曲を作成するというのは、かなり異例の事態でした。
また、ゆうき#Bsanzenさんが12時間、G2Nezuemonさんが10時間という短時間で製作を行っています。
私は音量調整にかなり時間をかける(音符入力とほぼ同じぐらい)ので、製作期間が長くなりがちです。
ですが、曲が単調であることや、先駆者がいることから、私も短時間製作に挑戦したのでした。
さて、その結果は……
・タイムアタックの結果
かかった時間と使用したソフトは下の通りです。
◇音符入力……6時間 ―Musescore
◇音量調整……6時間 ―Musescore,Audacity
◇楽譜清書……2時間 ―Musescore
◇動画製作……5時間 ―Aviutl
予想通り音符入力はかなり早く終わりました。通常なら1日~2日くらいかかる作業です。早くできたのは、既に楽譜製作前にメロディーや伴奏のパート割り振りをすませたこと、伴奏部分が単調だったことが理由です。
とはいえ、全く苦労がなかったかと言うとそうでもありません。前回(クローバー♣かくめーしょん)でも書きましたが、聞き取りやすい=薄いということは、こちらのアレンジ能力が試されるからです。
音符の入力が終わり次第音量調整へ。伴奏の音量が大きいとメロディーが埋もれてしまいます。Musescoreでベロシティをいじりながら直していきます。
さらに、今回は音量調整にAudacityを利用しました。冒頭部など、MIDIが苦手とするクレッシェンドをAudacityで作り出しました。
Audacityを使うのは初めてですが、いい感じに仕上がったので、今後も使っていこうと思います。
平行して楽譜の清書です。本来聞こえて欲しい音と譜面上の音符とで、差が出る場合があります(例えば音価が譜面どおりだと長すぎる、など)。Musescore2.0ではアクセントも反映されてしまう(音量がオフセット+20程度される)ため、アーティキュレーションは一部を除き後から付け加えています。
最後が動画製作です。楽譜の動画を撮ってから適当に画像を引っ張って音声と合成して完成――なのですが、今回は一工夫加えるために試行錯誤したため、時間がかかりました。
総計約17時間。入力作業よりも動画向け作業に手間をかけるという結果になりました。
ちなみに、製作開始から動画投稿までのリアル経過時間は40時間程度です。
・ハイハットさーん、隠れてないで出ておいでー
全体として特に悩まず割付を行っていましたが、一つ悩みがありました。ドラムのハイハットです。
この曲は歌声を含めて比較的中低音の効いた曲となっています。普段なら耳を研ぎ澄ませて聞き分けるバックの伴奏ですが、音量の大きいギターか、音程の高い弦が主なので、いずれも聞き取りやすいものでした。
しかし、あまりに低音が効きすぎているため、ドラムのハイハットだけは何度聴いても聞き取れませんでした。
特に、ドラムがバスドラムを強化したロックドラムなのはも手伝い、ただでさえ聞き取りづらいハイハットが他の音にかき消されてしまっていました。仕方なく、残響などから聞き取り、一部は勘で補っております。
ところで、この曲は全体的にシンバルの使用が少なめです。フィルインですらシンバルがほとんど聞こえないという、非常にロックなドラムになっています。
というわけで、紹介は以上です。
フル音源も手に入ったので、早速フルに取り掛かりたいと思います。
追記:フルできました→
前作からほとんど空いていませんが、再び吹奏楽作品の紹介でございます。
本日の曲は「はいふり」ことハイスクール・フリートのOP「High Free Spirits」(TrySail)です。
ニコニコ動画
Youtube
※同一動画です。どちらも本人による投稿です。
とりあえずアニメ尺(1分30秒版)での作成となりました。
編成はこの通り。
[編成]
・Piccoro
・Flute
・Oboe
・Bassoon
・E♭Clarinet
・B♭Clarinet(1st./2nd./3rd.)
・Bass Clarinet
・Soprano Saxophone
・Alt Saxophone
・Tenor Saxophone
・Baritone Saxophone
・Trumpet(1st./2nd./3rd.)
・Horn(1st.&2nd./3rd.&4th.)
・Trombone(1st./2nd./3rd.)
・Euphonium
・Tuba
・Drums
・Glockenspiel
・Xylophone
・Tambourine
・Sleigh Bell
・Suspended Cymbal
それでは、ここから曲の解説です。
・タイトル詐欺(いい意味で)
ハイスクール・フリートは、元々「はいふり」として情宣が進んでいました。
放送前のポスターは「たまゆら」を髣髴とさせる、海辺の町を舞台にした日常系アニメとの喧伝がされていました。
が、実際に放送されて見ると……ガチ(?)じゃありませんか。
1話後半からの唐突な展開からのEDまでの流れはかなり衝撃的でした。
余談ですが、2話から正式なタイトルが「ハイスクール・フリート」になったのですが、テレビの予約タイトルも「はいふり」から変更されたため、そのままの設定では2話以降録画ができず、小規模ながら巷では阿鼻叫喚となっていたそうな。
さて、1話の急展開を締めくくったのが、今回製作した「High Free Spirits」です(OP曲ですが1話ではEDとして流れた)。よく見るとタイトルに「はいふり」が含まれています。
歌うのは声優ユニットのTrySail。麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜の3人組で、はいふりにも出演しています。
声優ユニットとはいえ、アニメ本編同様歌はガチ仕様。ギターを効かせたロックな曲調となっています。こちらもいい意味でタイトル詐欺と言えるでしょう。
・ネタ被り&ソフト被り
聞いたときからかっこよさに見せられていた私は、1話を見終わった時点で即製作を決定しましたが、いくつかの理由から政策を後回しにしていました。
一つは、他の曲に比べて構成が単純なことです。
全体に渡って濃くうなるギター&ベースに、主張激しいドラム。これまで製作した2曲に比べるとシンプルで、聞き取りも容易です。和音もセブンスコードやナインスコードが多用されている先の2曲に比べるとそう難しいものではありません。
もう一つは、フル発売が近かったためです。
この曲のフル発表=CD発売は5月11日となっていました。実際には「クローバー♣かくめーしょん」の方が早かった(4月20日)わけですが、当初「PUNCH☆MIND☆HAPPINESS」(5月25日)と同じくらいだろうと高をくくっていたため、この曲が一番に発売されると思っていました。
したがって、TVsize→フルという流れを経た前の2曲とは異なり、フル版でいきなり完成させるつもりでいました。
ところが、私が他2曲に注力している間に、先を越されてしまったのです。
まずは、ゆうき#Bsanzenさんが5月5日に公開。
間を空けずG2Nezuemonさんが公開しました。
(お二方ともYoutube版がありますがここでは割愛します。私のYoutube版の動画説明文内にリンクがありますので、そちらから見てください)
驚くべきことに、私を含め全員がMusescore2.0での製作です。
Musescoreは優秀なソフトですが、あくまで楽譜製作がメインのソフトなので、音源製作ソフトとしてはやや汎用性に欠けます。ver2.0になってからはクレッシェンドに一部対応するなどかなり使えるソフトになってきましたが、本格的なDTMソフトとはいえません。
そんなわけでMusescore勢というのはかなり少数派なのですが、その少数派が同じ時期に同じ曲を作成するというのは、かなり異例の事態でした。
また、ゆうき#Bsanzenさんが12時間、G2Nezuemonさんが10時間という短時間で製作を行っています。
私は音量調整にかなり時間をかける(音符入力とほぼ同じぐらい)ので、製作期間が長くなりがちです。
ですが、曲が単調であることや、先駆者がいることから、私も短時間製作に挑戦したのでした。
さて、その結果は……
・タイムアタックの結果
かかった時間と使用したソフトは下の通りです。
◇音符入力……6時間 ―Musescore
◇音量調整……6時間 ―Musescore,Audacity
◇楽譜清書……2時間 ―Musescore
◇動画製作……5時間 ―Aviutl
予想通り音符入力はかなり早く終わりました。通常なら1日~2日くらいかかる作業です。早くできたのは、既に楽譜製作前にメロディーや伴奏のパート割り振りをすませたこと、伴奏部分が単調だったことが理由です。
とはいえ、全く苦労がなかったかと言うとそうでもありません。前回(クローバー♣かくめーしょん)でも書きましたが、聞き取りやすい=薄いということは、こちらのアレンジ能力が試されるからです。
音符の入力が終わり次第音量調整へ。伴奏の音量が大きいとメロディーが埋もれてしまいます。Musescoreでベロシティをいじりながら直していきます。
さらに、今回は音量調整にAudacityを利用しました。冒頭部など、MIDIが苦手とするクレッシェンドをAudacityで作り出しました。
Audacityを使うのは初めてですが、いい感じに仕上がったので、今後も使っていこうと思います。
平行して楽譜の清書です。本来聞こえて欲しい音と譜面上の音符とで、差が出る場合があります(例えば音価が譜面どおりだと長すぎる、など)。Musescore2.0ではアクセントも反映されてしまう(音量がオフセット+20程度される)ため、アーティキュレーションは一部を除き後から付け加えています。
最後が動画製作です。楽譜の動画を撮ってから適当に画像を引っ張って音声と合成して完成――なのですが、今回は一工夫加えるために試行錯誤したため、時間がかかりました。
総計約17時間。入力作業よりも動画向け作業に手間をかけるという結果になりました。
ちなみに、製作開始から動画投稿までのリアル経過時間は40時間程度です。
・ハイハットさーん、隠れてないで出ておいでー
全体として特に悩まず割付を行っていましたが、一つ悩みがありました。ドラムのハイハットです。
この曲は歌声を含めて比較的中低音の効いた曲となっています。普段なら耳を研ぎ澄ませて聞き分けるバックの伴奏ですが、音量の大きいギターか、音程の高い弦が主なので、いずれも聞き取りやすいものでした。
しかし、あまりに低音が効きすぎているため、ドラムのハイハットだけは何度聴いても聞き取れませんでした。
特に、ドラムがバスドラムを強化したロックドラムなのはも手伝い、ただでさえ聞き取りづらいハイハットが他の音にかき消されてしまっていました。仕方なく、残響などから聞き取り、一部は勘で補っております。
ところで、この曲は全体的にシンバルの使用が少なめです。フィルインですらシンバルがほとんど聞こえないという、非常にロックなドラムになっています。
というわけで、紹介は以上です。
フル音源も手に入ったので、早速フルに取り掛かりたいと思います。
追記:フルできました→
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