日本人の良心

新潟県中越地震の報道を毎日みている。想像以上の被害に、被災者の方々の心痛はいかばかりかと思う。

そんな中、感心するのは、非難している人たちが整然と協力し合う姿だ。

大きな災害時にパニックから暴動や略奪をする国もあるという。我先に、という姿は日本ではほとんどない。
今回の被災地の小千谷市では、ジャスコが露店ながら営業を再開、被災者用に生活必需品を中心に商品を販売している。ここへやってきた被災者の人が、「売ってくれて本当にありがたい」と言っていたり、やっとガソリンスタンドに運ばれたガソリンを、きちんと並んで給油を待ち、「本当に助かります」と言っていた。

阪神大震災のとき、日本で働くアメリカ人が、「なぜみんな銀行や店にに行かないんだ。今なら、お金が簡単に手に入るのに。誰も監視してないんだから」と言った話を聞いた。

日本人は何よりも先にお互いの安否を気遣った。
決して火事場ドロボーは働かない。
今回も、商店などから物が盗まれた話は聞かないし、ほとんどないのだと思う。

しかし、とんでもない奴は被災地以外にいるらしく、詐欺事件が発生している。

新手、悪質　「義援金募集」偽の市職員出没　注意呼び掛け　富士
消防署員をかたる不審電話で送金要求

こんな奴がいると本当に腹立たしい。

今日の日本は全国的に晴れだそうだ。新潟はずいぶんと冷え込んでいる。
せめて日中はよく晴れて、みんなを暖められるといいんだけど。
写真は今朝の日の出。