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逗子市議会議員 菊池俊一 ブログ

市民防災セミナー「助けられる人から助ける人へ」

市民の防災意識の一層の向上を図ることを目的とした、市民防災セミナーが開催されました。

講師は東日本大震災発生時に、岩手県釜石市釜石東中学校の教師として、生徒と共に津波避難をされた、糸日谷美奈子さん。

題名の「助けられる人から助ける人へ」は中学校の防災教育の合言葉。

2011年3月11日14時46分の震災発生の職員室の状況から、校庭へ逃げ出し、過呼吸の生徒と共に避難、途中迎えに来た別の保護者の車で最初の避難所へ。

避難所の駐車場に大きな石が転がっていたことから、中学生が小学生の手をつなぎ、途中、地域の人たちも合流しながら次の避難所へ。

そこで見た津波による水しぶきの「ゴゴゴゴゴ」との音に恐怖を感じ、パニックになりながらも更に高いところへ必死に逃げたこと。

フェンスを切り、開通したばかりのバイパス道を歩き、最初の晩は廃校になったバスケットボールコート1面ほどの体育館で約2,000人が非常灯1つの真っ暗な中、過ごしたこと。

などを詳細に写真を見せながら冷静に語ってくれ、私は想像しながら涙が止まりませんでした。

釜石市の被害は、死者888人、行方不明者154人。
学校管理下の児童生徒は全員無事だったことから「釜石の奇跡」と言われることにたいして子供たちは違和感を持つ。

子供たちにとって「奇跡」では無く、当たり前の事をしただけだと。

釜石市では1896年の明治三陸地震津波、1933年昭和三陸地震津波を経験し30年以内に震度6弱の地震が起こる可能性が75%であり、釜石東中学校では2009年度に防災オリエンテーション、学校行事として小中学校避難訓練、特別活動として小中学校地区集会を実施、生徒に「助ける人になろう。」と言葉を掛けてきました。

2010年度は総合学習「防災ボランティースト」として全校を10グループの縦割りをつくり、防災マップ作り・救急搬送、応急処置・水上救助、炊き出し・防災訓練、両石フィールドワーク、片岸フィールドワーク、風水害・海難救助を行いました。

フィールドワークでは自治会長から地域に残る津波高さを記した石碑を案内されたり、工業高校では模型を使って実際の津波を目で見て学んだそうです。

そこでの合言葉は
「自分の命は 自分で守る」(津波でんでんこ)
親子の信頼関係。
「助けられる人から 助ける人へ」(率先避難)
最初の避難を中学生が行う。真っ先に避難する。
「学んだことを地域に伝える」

であり、それを実践したからこそ

地震発生時、小学生は校舎の3階に避難していたものの、中学生が走って避難するのを見て、一緒に避難した。
津波は3階まで達していた。

との話には、奇跡では無く学びが重要であることが良く理解できました。

合言葉は
「自分の命は 自分で守る」
「助けられる人から 助ける人へ」
「学んだことを地域に伝える」。

非常に勉強になりました。

今日のセミナー、中学生にもぜひ、聞いて頂きたい内容でした。






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