今日は久しぶりの青空を仰ぐことが出来ました、
気温もどんどん上がって行き春の暖かさを
取り戻せるのではと期待しています。
さて、暇なので歌を歌っていましたが、毎日同じ歌では
何となく不満が生じて、本棚から古い日本歌曲集を
引っ張り出して探していました。
若い頃の発声練習の課題曲を思い出して楽譜を
改めて見ると、
現代の若い方には理解できないかな?
と思われる歌詞の内容ですが、曲は有名で今でも
時々聴くことが有ります。
でも、情緒は充分伝わるのではないかと思います。
「泊り船」 北原白秋作詞 小松耕輔作曲
蘆間出て見よ 煙が上がる
あれは時雨のもやひ船
立つる煙は ほそぼそなれど
やはり浮世の 泊り船
これだけの詩で74小節も有ります。
ゆったりと想いを込めて歌います!!
You tubeより転載
大正8年に作曲されたもので、日本民謡を
基調にした歌曲。小松耕輔は、
日本人の作曲による初めてのオペラ「羽衣」を作曲し、
それが明治39年に上演された。また、
小松は童謡運動の先駆者でもあり、
桟草オペラの訳詞も手掛けるなど多彩な人であった。
戦後は合唱活動にも力を入れ、
合唱連盟の初代理事長にも就任した。
この当時の曲は1番2番と区切りが無い
曲が多いですね?
私が子供の頃よく淀川上流に泳ぎに行ったり
魚を釣りに行ったりしていました。
河原には蘆が茂りその中に入ると姿が見えなく
なるくらいの背丈です。
夕刻ともなれば見えない蘆原の先から
煙がすっと立ち昇っています、そこには小さな船が
有り、そこで生活する人がいて夕餉の準備をしている
煙です。
その煙を見ると急に家が恋しくなり、急ぎ家路に
ついたものです。
特に夏休みも終わりに近づいた8月末には
夕方になると涼しさもまして寂しさが募った
ものでした。