EKKEN♂

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情報をなぞるブログに意味があるか?

2005-05-27 | WEBにまつわる話
 僕がもっとも「くだらねぇなぁ」と思うブログのタイプが、情報をそのままなぞるだけのブログなのです。
 具体的に申しますと、こんな感じ。
 PS3、ついにその性能が明らかになる!
 http://www.xxxxx~によりますと、新型プレイステーションの性能は、なんたらかんたら~
 来春に発売予定で、これまでのPSとの互換性があります。
 これは買うしかないですね。

 要は何の自己主張も感じない、そのブログを他人が読む意味はなに? みたいなものですね。
 リンク列記型ニュースサイトであれば、その情報量とか、集めたリンクの記事の質により、似た趣向を持つ人の役には立ちますが、どこかのサイトの中身をそのまま横流ししてコピペ、あるいは言葉を置き換えただけのブログを熱心に読んでいる人は、情報の収拾能力に著しく欠ける人だと思いませんか。
 もし、こうしたブログに人気が集まる傾向があるのなら、それは書く側の問題というよりも、むしろ読む人の側の質の低さの問題です。
 マイナーな情報をたくさん取り上げた、リンク集的なブログであれば、あまり人に知られていない良質なサイトを広める役割はありますが、誰でも知っているような情報・あるいは誰でも簡単に知りえるような情報を、わざわざ劣化コピーで取り上げて人を集めようという魂胆が理解不能。
 そもそもその取り上げるニュースは、みんながこぞって取り上げるほどのネタなのか?
 なんてことをここ最近考えていたのですけど、Blog向上委員会のミズノさんが面白い事を書いていました。
 例のレッサーパンダが立ったというニュースを取り上げての発言です。
テレビで知った私はそのときは「あー、可愛いなぁ」くらいにしか思わず、後になってこれだけネットで注目を集めるとは思いませんでした。もちろん面白さなんてそれぞれの価値観で大きく変わります。だからたぶん私の面白さの基準が標準よりも「ずれていた」という事になるんでしょう。それでも「注目を集めているから取り上げた」という人は居ないのでしょうか。
Blog向上委員会: 面白いネタ

 レッサーパンダニュースに限った話ではなく、わざわざ記事にして書くほどの事を提供できなくても「とりあえず取り上げる」という人は多いように思えます。関心があったことのメモなのか、あるいはそれがSEO対策に良い、と思っているのか。(SEO対策に良いから、という理由で検索されやすい単語を取り入れて記事を書くことは、結局は自らの評価を下げるだけなんですけど)
 そんな記事しか書かない人は、検索からたどり着いた文字通りの「通りすがり」が来る機会は多いのかもしれませんが、その情報がそのブログからしか得られないものでなければ、読者として定着する可能性は限りなく低く、送られてくるトラックバックも検索を通じて他にも大量に発せられているどうでも良いものばかりでしょう。
 
 が、そんなつまらないブログにも全く意味がないわけではなく、トレンドランキング などのサイトの被リンクランキングにより、一種の世論調査の役割があったりするから、全くあなどれないものなのです。
 しかし、トレンドランキングによって得られる結果には、若干の興味があるものの、その話題を取り上げたブログを読みたいか、といえば、やっぱり、どーせくだらない情報しか得られないと、全く読む気にはならないのです。あは。

ブログがつまらなくなったワケ

2005-05-27 | WEBにまつわる話
 最近よく目にする「ブログブームの終焉」とか「ブログがつまらなくなった」という話ですが、僕はその要因の一つとして、「誰もが始めちゃった事」を挙げておきます。
 「誰もが」って言うのは、あくまで比喩的な表現で、ブログというツールがなんだか流行っているから、という理由で始めた人が多いと言う意味です。
 
 こんな事を書くと、「越後屋のヘンなブロガー特権階級意識じゃないの?」とか言われそうですが、ブログをたくさんの人が利用するようになったために、ブログというウェブサイトツールの利点を生かしきれない人が増えてきて、それまでの「ホームページ」との差がほとんど無くなってしまったのが、「最近ブログがつまらない」ということの大きな要因だと思うのです。差が無くなったらホームページとブログの違いって何? ということになり、「ブログだから面白い」ということではなくなりますから。
 
 ここでブログツールが広まり始めた頃(gooブログのようなホスティング型サービスが乱立した頃)に、「ブログってこんなに便利」みたいなキャッチフレーズで語られた、ブログの特徴を振り返って「ブログがつまらなくなった理由」を考えてみます。
更新が楽、管理が簡単
トップページに最新記事が表示されるので読みやすい
各記事に対してURLが与えられるので、言及し易い=リンクしやすい
閲覧者を獲得しやすい

 まだまだありそうですが、とりあえずこれくらい。
 ツールが普及し始めた初期からのユーザーで、今現在も続いている人のブログには、こうした機能を有効に使い、「いかにもブログっぽい」ブログを運営されている方が多いですが、この一年くらいの間で爆発的に増えたユーザーのブログには、どちらかと言うと、それまでのホームページっぽい使い方をされている方が多いような気がします。
 誤解なきように、あらかじめ言っておきますが、そういう使い方がダメ、という話ではなく、あくまで「ブログとホームページの差がなくなってきた」という前提でお読みください。

 FTPソフトを利用せずとも更新ができる、というメリットを感じている人は確かに多いと思います。表現したい事以外のHTMLを書かなければならなかったホームページと異なり、ブログツールにおいては、実際に表示される部分だけを書いていけば良いわけですから、ホームページビルダーなどのHTML作成ソフトが不要ですし、気軽に更新できます。
 これだけでもブログツールを使う価値は、大いにあると思います。
 ブログツールにおいては、コンテンツにその専用のBBSがついたようなもので、わざわざ外部のBBSを設置する必要も無く、管理しなければならない場所をいくつも持つ必要が無いのも便利なところでしょう。
 しかし、最近見かけるのですが、こうしたメリットを生かさず、ホームページ時代の管理の煩わしさをそのまま引き継いでブログをやっている人が、結構多いのです。
 僕もそうなのですが、ブログ本体とは別に複数のサイトを維持していることで、管理の手間を増やしています。本人が楽しんでいれば、もちろん構わないのですが、ブログ本体よりも別のところに力を入れると、そのブログはつまらない、と思われる事でしょう。
 面白いのは、「ブログのトップページがそのままインデックス」という特長を理解していない人が多いと言う事。
 ホームページでは、更新したコンテンツを分かりやすくするために、トップページに「更新履歴」を表示させる事が一つの常識とされてきました。
 しかしブログでは普通、トップページに並んだ記事がそのまま「更新履歴」です。いちいち「ここを更新しました」と書く必要はないのですが、思いの他「今日の更新」という内容の記事が多かったり、ブログツールを他のサイト(別ブログとか日記とか)の更新履歴表示に使っている人がいたりします。RSSを生成するサイトの更新履歴を、何故にわざわざ別のブログで書く必要があるのか、また、ほとんど読まれる事の無い閑散とした日記の更新情報を、少しは読まれる可能性の高いブログで書かれる意味は何か(その日記本体をブログでやるわけにはいかないのか?)と僕は思うんですよ。
 こんな手間をかけていると、更新・管理が楽というブログのメリットを全て殺してしまっています。
 読者が読みたいのは更新履歴なんかじゃなくて、更新された内容です。BlogPeopleなどの更新チェックツールの知らせで読みにいった時に、更新履歴を読まされる事が多くなると、そのブログはつまらないと思われて当然でしょう。

 また、一コンテンツ=記事に対して与えられるURL、トラックバックPing URLにより、他者が書いたものにリンク・言及しやすいという特性も、あまり生かされているような気がしません。トラックバックを単なる宣伝ツールとして利用する者も多く、トラックバックがたくさん寄せられているブログの記事ほど、クソを掴まされることも多く、読む気が起きないのも事実です。他者のブログにリンクしやすい事についても、ホームページでよく見られた「無断リンク厳禁」を主張する人も最近増えてきたように思えます。「勝手にトラックバックするな」と言うのも、そうしたホームページ時代からの、決して正しいとは思われないローカルルールを信じているからなのでしょう。



 続きは後で書きます。
 


投稿者によるコメント削除機能は必要か

2005-05-27 | goo BLOG
 以前からgooブログに求められている機能の一つに、「コメント投稿者が自分のコメントを削除・編集可能」というものがあります。
 今回のスタッフブログにも下記のような要望が挙げられていました。
コメントの削除は? (yuki)
2005-05-27 00:13:56

他のブログでは、あらかじめパスワードを入力しておけば、管理人でなくてもコメントを入れた本人が削除できますが、そういう機能はお考えでしょうか?



コメントの削除機能をつけてください (ぴかちゅう)
2005-05-27 02:24:09

修正したい部分が出てきた場合に先方の手を煩わせずに自分で削除、コメントし直しができるようにしていただきたいです。
今回が無理でもなるべく早く実現してください。よろしくお願いしますm(_ _)m

gooブログ スタッフブログ:システムメンテナンスのお知らせ

 確かに誤字脱字があったときは恥ずかしいし、僕もそれをよくやるので、削除・編集機能を望んだ事が一度もなかったとは言いませんが、今のところは、そうした機能は不要、と考えております。システムに負担がかかりそうとか言う事ではなく、そうした機能が付く事によって、あまりに安易に「何も考えずに書かれたコメント」「怒りに身を任せて書かれたコメント」が増える可能性があるという事が多大に考えられるからです。書いた本人が消せる、ということは、そのコメントの結果、そのブログの読者からの反感があまりに多かったから「何も無かった事にする」ということが可能になります。
 意見を主張するブログにおいては、そのコメントに対して言及したコメントが付く事もよくあります。どうも「自分は誰かに反論するけれど、反論され返されるのはイヤ」という人が多いようで、自分の立場が危うくなった時に安易にコメント削除されてしまっては、その記事そのものが成立しなくなる事もあるでしょう。
 基本的には「ブログのコメント欄はブログ主のもの」であると思っております(この記事の主旨とはちょっと異なりますが、ARTIFACT ―人工事実― | Weblogのコメント欄は誰のもの?が大変面白いので、一読いただければ、幸いです)。読者が好き勝手な事を書いて、都合が悪くなったから削除ではなく、ブログ主にとって都合が悪いから削除のでよろしいのでは、と。
 もちろん、意見を述べるタイプのブログにおいて、ブログ主にだけ都合が悪い発言ばかり削除していては、ブログ主としての資質を疑われるのは言うまでもありません。

 僕としては、むしろ単なる罵声コメントの抑止のために、削除機能はつけずに、ログインしていなければ書き込めない機能(フリーで書き込めるものとの選択可能)とか、ログインして書き込んだ時に「本人を証明」するマークみたいなもの(Exciteブログに実装)の方を望みます。
 
 誤字・脱字にしても、きちんと考えて書けば回避できる事ですし(まぁそれでも間違える事は良くある事ですが)、コメント欄での文字の打ち間違いに、いちいち揚げ足を取る輩もそうそうはいないでしょうから、あまり気にする必要も無いと思います。
 
 
 それよりも何よりも、コメントにしてもトラックバックにしても、「おまーら、もーちょっと考えてからやれよ」というものが多すぎです。