私は1介の店使であります。
ネ申様の元へお仕えをして早千五百年。
ある時、大店使様からネ申様のご意向を聞かされました。
それは今いる店使の数を減らすという事らしいです。
しかし毎日、人々からの要望や任務を懸命にこなしていますが、現実問題これ以上減らされると任務を遂行するのが難しくなります。
今の時点でギリギリなのです。
どういうお考えなのかをお聞きしますと、今の店使は能力的に衰退してしまっているので新たな店使と入れ替えたいとの事らいしいのです。
それは私も含めてでしょうか?とお聞きすると、「貴方には残ってもらいたい。」そう仰られました。
有難い言葉と同時に少し切ない気持ちにもなりました。
今居る店使達とは長年、苦楽を共にしてきた仲間達です。
任務遂行に関しては、たしかに微妙な評価の者も居りますが、まだまだ大丈夫な店使も居ます。
それ以上に、新たな店使を育てるのにも大変な時間もかかりますし、その間に、任務に支障をきたし人々からのネ申への信仰、依頼を失う事になってしまっては大変です。
私の世界では人々はとてもとても大切で、信仰心が消え依頼や要望が無くなるとたちまちネ申も店使もこの世界から消えてしまうのです。
(他の世界でも同様の事だと聞いています。そういう世界がこの世には数多にあるのです。)
ですので恐れ多い事ですが、今居る店使達の再評価と選定をしなおしていただきたいと大店使様に意見をしたのです。
すると大店使様は仰られました。
「いや、だって、大した仕事もしてないじゃない?」
そんな事はありません。彼らが居るお陰で、なんとか任務をこなせているのです。なんとかお考え直ししていただきませんか?と嘆願致しました。
ですが、残念ながら評価は変わりませんでした。
私自身の消される覚悟でさらに意見をしてみました。
店使の数が減ってしまうと人々からの依頼がこなせないという事と、信仰心に多大な影響が出ると懸命にご説明致しました。
すると大店使様を仰られました。
「大丈夫!なんとかなるよ!^^」
・・・・・・・
解ります。私にだって馬鹿なりに解ります。
ネ申>熾店使>大店使>店使
当然の構図です。
ネ申の意思は絶対なのです。
稀に降臨される熾店使様はよくこう仰られます。
「嫌なら辞めれば?」
「いつ辞めてもらって結構!」
「出来ないなら辞めろ!」
「お前らの代わりなんていくらでも居るんだよ!」
解ります。他の世界でもよくあると聞いた事があります。
所詮は私共は使い捨てなのでしょうか。残念です。
代わりがいくらでも居られるとの事ですが、なるほどネ申様の御業があれば、生まれたての店使達も即戦力になるほどの能力を瞬時お与えになられるという事なのですね。素晴らしい・・・納得です。
私がネ申の元へ使えて千五百年くらい経ちますが、幾店使もの仲間が新たに生まれ、そして消えていきました。
その中で生まれて瞬時に能力をお与えになられたように見受けられる店使達を私は見た事がありませんが、消えるまでに一度はその御業を拝見したいです。
ちなみに店使の数を増やすという話しは、もう数百年前から出ておりますが一向に増える気配がありません。減る一方なのです。
なぜでしょう?我らに与えられた試練なのでしょうか?
その事に関しては大店使様もご理解はしておられるみたいですが、所詮、大店使様もネ申様に仕える身という事なのでしょう。
このままいくと大変な事になりそうですが、ネ申様には1介の店使には理解不能なお考えがあるのでしょうか。
現状以下の人数になると、少なくても瞬間移動や分身の魔法等使わなければ、とても回りきれる物ではありません。
しかし、私の力では覚えられませんでした。
一応、私にも翼がありますが残念ながら飛べない翼なのです。
たしかに翼の能力を使えば、徒歩で行くより遥かに早く地を走る事が出来ますが、私が生まれるずっと前より移動に関しての厳しいルールが設けられている為、能力を最大限に発揮する事は禁じられているのです。(可能な場所もありますが)
その程度の能力しか無い私には、人数が減る事による負担に対しての対応がしきれないのが現実です。
もちろん色々と工夫をすれば出来る事もありますが、やはり出来ない事も出てくるのです。
私以外にもお眼鏡に叶った仲間が数名居ますが、その者達は言います。
「しゃーないじゃん。やれと言われたのならやるしかないしぃ。」
ですよね。仰るとおりです。
「嫌なら消えるしかない。」
なるほど。たしかにそのとおりですね。
この仲間達にはきっと素晴らしい奇跡の力が備わっているのでしょう。
羨ましいです。私にもそのような力があれば・・・こんなにも悩まなくて済むのですが。
私が恐れているのは、人々からの要望、使命などに応える事が出来ず迷惑をかけることです。それだけは嫌なのです。ただ、それだけなのです。
ネ申様が決めた事を尊守するのは当然ですが、明らかに人々からの要望に応える使命に支障きたします。
もう解りきってるのです。なぜですか?すごく疑問です。人々からの信仰心が薄れれば、ネ申様といえども消えてしまうかもしれないのに。
何度、思案しても結果は変わりません。いや・・・まだまだ思案が足りないのかもしれません。
どうすればよいのでしょう。
日々悩みが尽きません。
こんな私にも愛すべき妻が居ます。
その妻に相談すると
「別に嫌なら辞めちゃっていいんじゃない?パパの思うようにすればいいと思うよ?」
そう言われると少し気持ちが和らぎました。
ここ数ヶ月、不安や行き場のない怒りにも似た感情に支配されイライラする事も増えてきましたが、そんな感情が少し薄らいだ気がします。
千五百年も仕えて今更ながら新たな世界へ旅立つには相当な勇気が必要です。
年齢的にもギリギリです。いや、ギリギリな年齢だからこそ悩むのです。
今まで積み上げてきた物を自ら消してしまう。
ああ・・・こんな言い方はワガママですね。お眼鏡に叶わなかった仲間も居るというのに。
すぐに減らされる訳ではないですが、まだしばらく実行まで期間があるみたいなので、可能な限り意見してみようと思います。
意見はどれだけでも聞くと大店使様が仰られました。
おそらく、そこ止まりだと思いますが。大店使様も大変なのです。
どうしても駄目ならば、、、新たな世界を探して飛び立つか・・・それとも・・・。
ああ・・・このような事を書き記す罪深き私をお許しください。ラーメン
ネ申様の元へお仕えをして早千五百年。
ある時、大店使様からネ申様のご意向を聞かされました。
それは今いる店使の数を減らすという事らしいです。
しかし毎日、人々からの要望や任務を懸命にこなしていますが、現実問題これ以上減らされると任務を遂行するのが難しくなります。
今の時点でギリギリなのです。
どういうお考えなのかをお聞きしますと、今の店使は能力的に衰退してしまっているので新たな店使と入れ替えたいとの事らいしいのです。
それは私も含めてでしょうか?とお聞きすると、「貴方には残ってもらいたい。」そう仰られました。
有難い言葉と同時に少し切ない気持ちにもなりました。
今居る店使達とは長年、苦楽を共にしてきた仲間達です。
任務遂行に関しては、たしかに微妙な評価の者も居りますが、まだまだ大丈夫な店使も居ます。
それ以上に、新たな店使を育てるのにも大変な時間もかかりますし、その間に、任務に支障をきたし人々からのネ申への信仰、依頼を失う事になってしまっては大変です。
私の世界では人々はとてもとても大切で、信仰心が消え依頼や要望が無くなるとたちまちネ申も店使もこの世界から消えてしまうのです。
(他の世界でも同様の事だと聞いています。そういう世界がこの世には数多にあるのです。)
ですので恐れ多い事ですが、今居る店使達の再評価と選定をしなおしていただきたいと大店使様に意見をしたのです。
すると大店使様は仰られました。
「いや、だって、大した仕事もしてないじゃない?」
そんな事はありません。彼らが居るお陰で、なんとか任務をこなせているのです。なんとかお考え直ししていただきませんか?と嘆願致しました。
ですが、残念ながら評価は変わりませんでした。
私自身の消される覚悟でさらに意見をしてみました。
店使の数が減ってしまうと人々からの依頼がこなせないという事と、信仰心に多大な影響が出ると懸命にご説明致しました。
すると大店使様を仰られました。
「大丈夫!なんとかなるよ!^^」
・・・・・・・
解ります。私にだって馬鹿なりに解ります。
ネ申>熾店使>大店使>店使
当然の構図です。
ネ申の意思は絶対なのです。
稀に降臨される熾店使様はよくこう仰られます。
「嫌なら辞めれば?」
「いつ辞めてもらって結構!」
「出来ないなら辞めろ!」
「お前らの代わりなんていくらでも居るんだよ!」
解ります。他の世界でもよくあると聞いた事があります。
所詮は私共は使い捨てなのでしょうか。残念です。
代わりがいくらでも居られるとの事ですが、なるほどネ申様の御業があれば、生まれたての店使達も即戦力になるほどの能力を瞬時お与えになられるという事なのですね。素晴らしい・・・納得です。
私がネ申の元へ使えて千五百年くらい経ちますが、幾店使もの仲間が新たに生まれ、そして消えていきました。
その中で生まれて瞬時に能力をお与えになられたように見受けられる店使達を私は見た事がありませんが、消えるまでに一度はその御業を拝見したいです。
ちなみに店使の数を増やすという話しは、もう数百年前から出ておりますが一向に増える気配がありません。減る一方なのです。
なぜでしょう?我らに与えられた試練なのでしょうか?
その事に関しては大店使様もご理解はしておられるみたいですが、所詮、大店使様もネ申様に仕える身という事なのでしょう。
このままいくと大変な事になりそうですが、ネ申様には1介の店使には理解不能なお考えがあるのでしょうか。
現状以下の人数になると、少なくても瞬間移動や分身の魔法等使わなければ、とても回りきれる物ではありません。
しかし、私の力では覚えられませんでした。
一応、私にも翼がありますが残念ながら飛べない翼なのです。
たしかに翼の能力を使えば、徒歩で行くより遥かに早く地を走る事が出来ますが、私が生まれるずっと前より移動に関しての厳しいルールが設けられている為、能力を最大限に発揮する事は禁じられているのです。(可能な場所もありますが)
その程度の能力しか無い私には、人数が減る事による負担に対しての対応がしきれないのが現実です。
もちろん色々と工夫をすれば出来る事もありますが、やはり出来ない事も出てくるのです。
私以外にもお眼鏡に叶った仲間が数名居ますが、その者達は言います。
「しゃーないじゃん。やれと言われたのならやるしかないしぃ。」
ですよね。仰るとおりです。
「嫌なら消えるしかない。」
なるほど。たしかにそのとおりですね。
この仲間達にはきっと素晴らしい奇跡の力が備わっているのでしょう。
羨ましいです。私にもそのような力があれば・・・こんなにも悩まなくて済むのですが。
私が恐れているのは、人々からの要望、使命などに応える事が出来ず迷惑をかけることです。それだけは嫌なのです。ただ、それだけなのです。
ネ申様が決めた事を尊守するのは当然ですが、明らかに人々からの要望に応える使命に支障きたします。
もう解りきってるのです。なぜですか?すごく疑問です。人々からの信仰心が薄れれば、ネ申様といえども消えてしまうかもしれないのに。
何度、思案しても結果は変わりません。いや・・・まだまだ思案が足りないのかもしれません。
どうすればよいのでしょう。
日々悩みが尽きません。
こんな私にも愛すべき妻が居ます。
その妻に相談すると
「別に嫌なら辞めちゃっていいんじゃない?パパの思うようにすればいいと思うよ?」
そう言われると少し気持ちが和らぎました。
ここ数ヶ月、不安や行き場のない怒りにも似た感情に支配されイライラする事も増えてきましたが、そんな感情が少し薄らいだ気がします。
千五百年も仕えて今更ながら新たな世界へ旅立つには相当な勇気が必要です。
年齢的にもギリギリです。いや、ギリギリな年齢だからこそ悩むのです。
今まで積み上げてきた物を自ら消してしまう。
ああ・・・こんな言い方はワガママですね。お眼鏡に叶わなかった仲間も居るというのに。
すぐに減らされる訳ではないですが、まだしばらく実行まで期間があるみたいなので、可能な限り意見してみようと思います。
意見はどれだけでも聞くと大店使様が仰られました。
おそらく、そこ止まりだと思いますが。大店使様も大変なのです。
どうしても駄目ならば、、、新たな世界を探して飛び立つか・・・それとも・・・。
ああ・・・このような事を書き記す罪深き私をお許しください。ラーメン