ハムレット

言葉の雨嵐に慣れるまで観客としても気合が入りました。

１幕２幕３時間をこえるシェイクスピア悲劇


内野聖陽ハムレット
聡明な王子が狂気を演じる
王妃と年齢が近いせいか、2人のシーンは妙になまめかしい

國村準さん
北村有起哉さん
村井國夫さん
壌晴彦さん

ええ声～～

しほり＆和樹　兄妹がかわいらしく、その分いたわしい・・

ホレイショーの北村さん以外の役者は
みんな複数の役を演じました

舞台のセットはなく
舞台上に観客席が設けられていた。
役者の息遣いや振動まで感じられる席、うらやまし

衣装は着物のようなガウンを羽織って
音楽は尺八
かなりの和

役者の動きと照明で
各シーンが表現される
すごい運動量

歩くところは能のよう


さて物語
有名な悲劇

ジョン・ケアード氏の解釈は
悪人をも哀れな輩として愛しているようです

ハムレットにとっての極悪人であるクローディアスでさえ
兄殺しの罪におびえる小心者
色香に走ったと思われた王妃も
頼りを亡くし不安におびえそばにあった手をとってしまった
哀れな女

一番の被害者は
オフィーリアとレアティーズ

ハムレットにののしられ
父まで殺され
狂気の世界に身を任せてしまった
楽園と地獄を往復しているようなオフィーリア
しほりさん、すばらしいです。

後半は皆が
死へと吸い寄せられていく

すべてを把握しているホレイショーは
ハムレットに遺言をたくされる

北村さんのホレイショーは
軽やかで聡明、友情に熱くハムレットをささえる
魅了されました

内野さん
しゃべりっぱなしの３時間
前半はわざとかるくしゃべっているのかな
別人のようでした
後半は迫力のあるせりふで「うっちーだ！」
って感じました

カテコは３回
２回目からスタンディング
やりきった演者さんたちに表情は爽やかで心からの
拍手を送りました



舞台上に
役者が控える場所があって
幕間に少し皆さんの素が見えてうれしかった
ステージサイド席の方は全部見えたのでしょうね～～～
あ～～うらやましい