自治体非正規・公共関係労働者の雇用不安が一向に解決されないまま、昨年度末も多くの職場で非正規雇用職員が任用更新されず、雇い止めとなっています。一方で、単組や職場の粘り強いたたかいで、雇用継続を勝ち取り、これまで培った知識や専門性、利用者や住民との信頼関係がつながり、自治体職員の力を発揮している仲間がいます。
大阪自治労連は、非正規対策委員会を4月に再開し「不安定雇用」「労働者差別」などの課題についての取り組みをすすめています。8月8日、昨年度末に起こった不当な雇い止めに対して、雇い止め撤回裁判にふみ切った東大阪と守口、合わせて、先行して裁判闘争をすすめている吹田の3つの事件を軸に、自治体非正規雇用労働者の雇い止めなどの実態を告発する記者会見と、雇い止め撤回裁判の原告を励ます集いを開催しました。
原告を励ますつどいでは、大原真執行委員長のあいさつの後、自治労連弁護団の城塚健之弁護士より「非正規雇用雇い止め事件をどうたたかうか」と題したミニ学習をしていただきました。「以前は、労使で解決していた問題が、維新系首長や無責任な自治体によって、今のような事態となっている」「吹田と守口の裁判については、普通に闘っても、むずかしい裁判。角度をかえながら格闘するのが裁判闘争」「獲得目標を①裁判当事者の勝利②職場の運動の前進③日本の運動の前進とすること」「敵を減らして味方を増やし、裁判の中身を我々が監視し、批判するたたかいが求められている」など、大衆的裁判闘争を支援者と弁護士と原告の団結ですすめることについてお話されました。
その後、原告を励ます激励と連帯のメッセージを大阪労連非正規部会の嘉満智子さんをはじめ、JAL、ダイキン、オレンジコープで解雇撤回裁判をたたかう仲間よりいただきました。さらに、東大阪の弁護団より原野早知子弁護士からも連帯のあいさつをいただきました。
大阪自治労連は、「すべての労働者が安心して働き続け、地域住民のために力を発揮するために」と、集いで以下について提起しました。引き続き、地域や職場での取り組みをすすめていきます。
○雇い止め撤回裁判のとりくみを積極的にすすめましょう
・「支援する会」等への支援を広げましょう
・個人(団体)署名を集めましょう
・裁判傍聴 宣伝行動への参加しましょう吹田裁判 9/17(水)10時~(地裁 809号法廷)守口裁判 9/17(水)11時半~(地裁 809号法廷)東大阪裁判 9/3(水)10時~(地裁 716法廷)
○自治体による不当な雇い止めを許さないたたかいをすすめましょう
○労働者差別を是正させ、均等待遇実現にむけたたたかいをすすめましょう
○地域住民と手を結び、憲法を実行させる共同のとりくみをすすめましょう
○すべての労働者と手を結び、組織拡大と強化をはかるとりくみをすすめましょう