☆闘病中のある日のお話。 その1

闘病中のある日のお話。

まんじゅうを一人で（一匹で）いつものようにパトロールに送り出しました。
病気が発覚して、
退院してきてから始めての単独パトロールです。

悩んで悩んで、ものすごく悩んだ末、
元野良猫まんじゅうの幸せってなんだろうって考えて、
出した結論。
「いつもと変わらぬパトロールをさせてあげよう！」と。

ねこでもドアーをくぐり庭へ。
お隣のお庭にひょいと渡り、
門戸をくぐり階段を降りてゆきます。

ふと、言いようもない不安にとらわれ、
まんじゅうを追いかけました。
庭木を掻き分け道に飛びおりる。
（1ｍぐらい高さがあるんです～。足がじーん。）

とことこ歩いて、
三軒先のお宅の玄関前階段を上がるまんじゅう。

私は中には入れずじっと見守る。
（はたから見たら怪しい人だ～～！）

まんじゅうはしばらくくつろいで、
そのまたお隣のお宅の庭へ移動。

植え込みの間の隙間からまんじゅうが見える。
さらにじーーーっと見守る。
（怪しいってばっ！）

あ、こっちを見た。

万感の思いを込めて猫キッス（ゆっくりまばたき）
……
まんじゅうもまばたきを返してきてくれた！！！

うん。大丈夫。
きっと私の取り越し苦労。
そのまま私だけ家へ帰りました。

が、

昼にも帰ってこない。
3時過ぎても帰ってこない。
夕方になっても、夜になっても…、
まんじゅうは帰ってきませんでした。



続く…








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