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MBCドラマ『9回裏2アウト』(9회말 아웃. 2007)
初放送:2007年 7月 14日
放送時間:土&日曜日 午後9時45分放映
演出:ハン・チョルス
脚本:ヨ・ジナ
出演:スエ、イ・ジョンジン、イ・テソン、ファン・ジヒョン
■ホン・ナニ(スエ)
青春のほとんどを、“夢”を追いかけることに捧げた。おかげで打席に立っても、一度もヒットを出したことがない。
先の見えない未来に、現在焦っている。つぶれかけた出版社に勤務しており、年俸はベンチャー企業の初サラリーより低い。その上、毎月出るという保証もない。根は優しいが、ずる賢く、気難しく、垢抜けている。少々恥ずかしがり屋でちゃめっ気もある。甘いささやきになびきやすく、些細なことに感動し、涙もろく笑い上戸だが、文句を言わないのが彼女の魅力。比較的健康で、道徳的な価値観を持っている。正直で情にもろい性格だが、ボーイッシュとか、おてんばではない。ダイエットが口癖で、いつも間食を口にしている。
几帳面と適当さが完璧に調和し、ともすればとてもすてきな女性像になりえるが、まだその域に達していない。見栄っ張り。しかし見栄をさらけ出すのは、知識とプライドが許さない。
■ビョン・ヒョンテ(イ・ジョンジン)
青春の全てを、“愛”を追いかけることに捧げた。早くから空振りしていたナニに比べて、彼のゲームはそれなりにうまくいっていた。
ノーヒットノーランの記録更新中、打席に立ったのは相手チーム打者“彼女”。マウンドに立った彼は、いつにも増して慎重に投球した。全力をふりしぼり、歯を食いしばって投げた内角直球!…彼女は軽く迎え打つ。カーン!とホームラン。1点くらいと思ったが、すでに動揺し始めた彼は連続でホームランを打たれ、生き地獄を経験する。場外に飛んだ球をボーっと見ていた彼は、結局マウンドにへたり込んでしまう。その後彼は、とても長いスランプに陥ってしまう。
基本的に彼はナイスガイである。ユーモアに富み、魅力的で穏やか、おうようで知的である。女友達とも、あまねく種類別に付き合っている。基本的に魅力満載で、30歳男のセクシーさまで漂っているので、全ての女性が反応する。
■キム・ジョンジュ(イ・テソン)
大学3年、野球投手。黒く日焼けした顔。スポーツで鍛えられた身体。まだ世間ずれしていない明るい瞳。
英語塾で出逢ったナニを好きになり、とんでもないと拒否する彼女を追いかけ回す。言葉を尽くして拒むナニだったが、大切な試合を勝利に導き、グローブを投げ捨てて世間を虜にする華やかなほほ笑みで観覧席に走ってくるジョンジュ。観覧席のナニをぱっと抱いて肩車し、観客でいっぱいの運動場を夢中で駆け回る。感動しない女性がいるだろうか…。8歳年下のボーフレンドのジョンジュは大人気なく、理由もなく熱くなる無鉄砲な性格。ケンカをしてケガをし、赤面もののあきれたメールでナニをがっかりさせる。無鉄砲なジョンジュは、メジャーリーグ進出のために一生懸命である。
■ユン・ソンア(ファン・ジヒョン)
クラシックギター演奏者。外交官の両親と共に子供時代を海外で過し、5歳の時にスペインでギターを始めた。うれしい時や幸せな時、彼女の表現はとても強烈で、世界中に彼女の幸せが伝わるようである。
ヒョンテと恋に落ちた時、彼女は将来を嘱望されている新人演奏家だった。燃えるような恋に落ちた2人。ソンアはエイジェンシーの契約もあったが、スペインに帰ることをあきらめる。有名な演奏家になることが夢だったことも違うという。ただ好きで始めただけだという。「ギターはここにあり、弾きたい時にいつでも弾けばいい」。うろたえるほど突拍子もなく、即興的な彼女。当時ヒョンテは24歳と若く、ソンアの選択はとてもロマンチックでありがたかったが、そんな彼女がいつも不安だった。ギターを捨てて自分のそばに残ったように、いつか自分を捨ててにっこり笑って飛び立ってしまいそうである。そしてヒョンテの不安は的中する。
■■ 企画意図 ■■
野球は人生と似ている。ピンチの裏には必ずチャンスがあるという流れの美学。チャンスは4番打者が打ち上げたホームランが導くこともあるが、相手のあきれた失策で流れがあえなくひっくり返ってしまうこともある。自分の必殺技で勝負をしなければならない瞬間があるかと思えば、送りバント、犠牲フライのように、現在を犠牲にして将来を企てなければならない瞬間も来る。
30代の我々は、9回裏2アウトの状況に置かれている。もちろん7回くらいで固く打点を抜き取り、ゆったりと人生を楽しんでいる30代もいるが、ほとんどはそうではない。あらゆるチャンスと試練を繰り返し、どうにかこうにか決起を導く我々。
愛に疲れ、希望を裏切られ、冷たい社会に戸惑いながら、満身創痍で9回裏に立つ。
初放送:2007年 7月 14日
放送時間:土&日曜日 午後9時45分放映
演出:ハン・チョルス
脚本:ヨ・ジナ
出演:スエ、イ・ジョンジン、イ・テソン、ファン・ジヒョン
■ホン・ナニ(スエ)
青春のほとんどを、“夢”を追いかけることに捧げた。おかげで打席に立っても、一度もヒットを出したことがない。
先の見えない未来に、現在焦っている。つぶれかけた出版社に勤務しており、年俸はベンチャー企業の初サラリーより低い。その上、毎月出るという保証もない。根は優しいが、ずる賢く、気難しく、垢抜けている。少々恥ずかしがり屋でちゃめっ気もある。甘いささやきになびきやすく、些細なことに感動し、涙もろく笑い上戸だが、文句を言わないのが彼女の魅力。比較的健康で、道徳的な価値観を持っている。正直で情にもろい性格だが、ボーイッシュとか、おてんばではない。ダイエットが口癖で、いつも間食を口にしている。
几帳面と適当さが完璧に調和し、ともすればとてもすてきな女性像になりえるが、まだその域に達していない。見栄っ張り。しかし見栄をさらけ出すのは、知識とプライドが許さない。
■ビョン・ヒョンテ(イ・ジョンジン)
青春の全てを、“愛”を追いかけることに捧げた。早くから空振りしていたナニに比べて、彼のゲームはそれなりにうまくいっていた。
ノーヒットノーランの記録更新中、打席に立ったのは相手チーム打者“彼女”。マウンドに立った彼は、いつにも増して慎重に投球した。全力をふりしぼり、歯を食いしばって投げた内角直球!…彼女は軽く迎え打つ。カーン!とホームラン。1点くらいと思ったが、すでに動揺し始めた彼は連続でホームランを打たれ、生き地獄を経験する。場外に飛んだ球をボーっと見ていた彼は、結局マウンドにへたり込んでしまう。その後彼は、とても長いスランプに陥ってしまう。
基本的に彼はナイスガイである。ユーモアに富み、魅力的で穏やか、おうようで知的である。女友達とも、あまねく種類別に付き合っている。基本的に魅力満載で、30歳男のセクシーさまで漂っているので、全ての女性が反応する。
■キム・ジョンジュ(イ・テソン)
大学3年、野球投手。黒く日焼けした顔。スポーツで鍛えられた身体。まだ世間ずれしていない明るい瞳。
英語塾で出逢ったナニを好きになり、とんでもないと拒否する彼女を追いかけ回す。言葉を尽くして拒むナニだったが、大切な試合を勝利に導き、グローブを投げ捨てて世間を虜にする華やかなほほ笑みで観覧席に走ってくるジョンジュ。観覧席のナニをぱっと抱いて肩車し、観客でいっぱいの運動場を夢中で駆け回る。感動しない女性がいるだろうか…。8歳年下のボーフレンドのジョンジュは大人気なく、理由もなく熱くなる無鉄砲な性格。ケンカをしてケガをし、赤面もののあきれたメールでナニをがっかりさせる。無鉄砲なジョンジュは、メジャーリーグ進出のために一生懸命である。
■ユン・ソンア(ファン・ジヒョン)
クラシックギター演奏者。外交官の両親と共に子供時代を海外で過し、5歳の時にスペインでギターを始めた。うれしい時や幸せな時、彼女の表現はとても強烈で、世界中に彼女の幸せが伝わるようである。
ヒョンテと恋に落ちた時、彼女は将来を嘱望されている新人演奏家だった。燃えるような恋に落ちた2人。ソンアはエイジェンシーの契約もあったが、スペインに帰ることをあきらめる。有名な演奏家になることが夢だったことも違うという。ただ好きで始めただけだという。「ギターはここにあり、弾きたい時にいつでも弾けばいい」。うろたえるほど突拍子もなく、即興的な彼女。当時ヒョンテは24歳と若く、ソンアの選択はとてもロマンチックでありがたかったが、そんな彼女がいつも不安だった。ギターを捨てて自分のそばに残ったように、いつか自分を捨ててにっこり笑って飛び立ってしまいそうである。そしてヒョンテの不安は的中する。
■■ 企画意図 ■■
野球は人生と似ている。ピンチの裏には必ずチャンスがあるという流れの美学。チャンスは4番打者が打ち上げたホームランが導くこともあるが、相手のあきれた失策で流れがあえなくひっくり返ってしまうこともある。自分の必殺技で勝負をしなければならない瞬間があるかと思えば、送りバント、犠牲フライのように、現在を犠牲にして将来を企てなければならない瞬間も来る。
30代の我々は、9回裏2アウトの状況に置かれている。もちろん7回くらいで固く打点を抜き取り、ゆったりと人生を楽しんでいる30代もいるが、ほとんどはそうではない。あらゆるチャンスと試練を繰り返し、どうにかこうにか決起を導く我々。
愛に疲れ、希望を裏切られ、冷たい社会に戸惑いながら、満身創痍で9回裏に立つ。
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