現在も玉露や抹茶を中心とした高級茶の代名詞となっているが、近年の食品の表示基準の厳格化の波を受け、社団法人京都府茶業会議所が2004(平成16年)3月25日に、「宇治茶は、歴史・文化・地理・気象等総合的な見地に鑑み、宇治茶として、ともに発展してきた当該産地である京都・奈良・滋賀・三重の四府県産茶で京都府内業者が府内で仕上げ加工したものである。ただし、京都府産を優先するものとする。」と「京都宇治茶」の定義を決定した。しかし、その具体的な割合の数値は公表できないとしている。この基準は、前年の2003年(平成15年)4月に試験的に導入した「府内産茶葉50%以上でブレンドは奈良、滋賀、三重産に限る」というものが府内産茶葉の不足などから製造及び生産団体の承認を得られず、新たに導入したという経緯がある。なお、「宇治茶ブレンド」とは、「宇治茶を50%以上を使用したもの」としている。