スマイルハウス

自分の教育観を常にアップデート!
今の自分の観を大切に。同時に、その観を打ち壊す柔軟さも大切に。

早さ

2020-10-01 23:08:00 | 日記

「早さ」は、教員として仕事をする上で、欠かせないキーワードとなっている。
働き方改革が叫ばれ、仕事の効率化が求められる今日において、いかに早く仕事をするかが、生き生きと働くために大切になってくる。夜遅くまで残業して、土日も出勤したい人にとっては、関係ない話だが。

自分も仕事をしていると、「もっとこれを早くできたらなぁ」とか「時間足りない…なぜだ…」と思うことが多々ある。
特に、今年学年を組ませていただいている先生は、学校一仕事が早い先生で、早く終わらせる仕事方法のメソッドが確立されているように感じる。そのような偉大な先生の働き方と自分の未熟な仕事っぷりを比べると、いかに自分が愚かか分かってきた。
なぜ、学年の先生はそんなに早いのか分析してみよう。


まず、子供がいる時間に大抵のことを終わらせている。
テストの丸つけ、宿題のチェック、健康チェック、掲示物の処理、成績処理なんかもやってしまっている。
子供といる時間は子供との時間を最大限活かすと言うのも分かるが、それだけではやっていけないのがこの仕事。
隙間時間を計画的に生み出して、できるだけ子供がいる時間に終わらせれることは終わらせたほうがいい。

次に、子供の活動スピードが早い。
例えば、図工の学習。隣の先生は3時間で終わっているのに、自分は4、5時間かかっている。
この差って何?
・授業開始時間がぴったり(時間に遅れるなら、先生も遅らすという条件を提示)
・指示が明確で分かりやすい(先に結論、説明○点、指示○点)
・終わりの時間を伝えることで、子供が時間を意識している(時間の見通しを持たせる)
・活動中の集中力がハンパない。(静かに黙々と活動することができる。最近は、静かさに耐えれる力が大切と感じている)
ざっと挙げるとこんな感じ。

次に、やるべき仕事の見通しが立っている。
時々口にするのが、「それは今やらなくてもいい仕事なんじゃない?」つまり、仕事に優先順位をつけて行なっている。
また、1週間〜1ヶ月先の準備をしてしまうこともある。ワークシートやテストの用意、道具の準備など。
単純に、先のことへの見通しが別次元なので、そりゃあ全てのことに後手後手になるはずだ。
注目すべきポイントは、先生が持っているA4サイズの手帳にある。何週間先の週案や大事なメモが全てそこに集約されている。
なので、それをひらけば全ての予定が詰まっている。まさに最強の手帳だ。(今度見せてもらおう…)

最後は…メンタル的な話だが、基本、他力本願な部分が全くない。
全て自分でやってしまおうというスタンス。だから、行事や活動があれば全て考えてしまうし、こちらに仕事を回してくることもしない。他人に頼らないというのは、かなり重要な考え方だと思う。例えば、一本連絡の電話を入れるとか、持ち物の確認をするとか、道具の準備をするとか。些細なことを自分でやる意識ってものすごく大事。


さて、分析が終わった。
ここから明日の自分ができそうなアクションプランを考えよう。
①長期的、短期的なTO  DO LISTを作成する。
②子供がいる時間にやるべきことを整理して、どの時間にやることができるかまで考える。
③他力本願だぞ今!と気づける癖をつける。基本自分のことは自分で!

不器用だからこそ

2020-10-01 22:47:00 | 日記

自分は仕事ができない方だと思う。というより、仕事ができすぎる優秀な先生方が、今の学校には多すぎる。頭の回転や物事の判断が速く、授業作りや生徒指導で、最適解?と思えるものをすぐに見つけ出すことができる。


自分もそういう風になりたいと思う。

ただ、そう思えば思うほど、自分のできない部分も明確になっていく。

忘れっぽかったり、上手くコミュニケーションを取れなかったり、授業が下手だったり。決して、優秀な教師の部類には入らないだろう。


以前は、そういうことをひどく気にしすぎて落ち込むことが多々あった。「教師やめようかな。」「自分には向いてないな。」と、言い聞かせて、仕事に身が入らなかった。(周りから悩みとかなさそうなどと言われるのは、人の悩みは表面的には気付くことが難しいからだろう)


でも、今は前向きに考えることができるようになってきている。

そう思考転換できた理由は2つある。


ひとつは、少しずつだが、自分の成長を実感できるし、こんな指導でも子どもが生き生きとする姿を見ることができているからである。体育参観日で、子供たちだけで話し合って、成功させようとおたがいを高め合っていた。教室で、自分たちでアイデアを出して面白い取り組みをしていた。確実に成長している。ただ受け身的に過ごすのではなく、主体的に動き出そうとする面白い人間になっている。


もうひとつは、自分の弱さを受け入れることができるようになってきたからである。

話すことが苦手だったり、計画性がなかったり、優しすぎたり、ワーキングメモリーが低かったりと、弱点を挙げればキリがない。




それでもいいじゃないか、と自分自身に言いたい。

弱さがあって当然。



そして、今は、また違う価値観を持ち始めた。

「弱い自分だからこそ、困りを抱える子供達に共感し、心から支えることができる。」


・勉強が苦手

・スポーツが苦手

・好きなことがない

・友達ができない


いろいろな悩みや困りをもつ子供に共感する力は、弱い自分だからこそできることなのではないかと思う。




そのためには、自分の弱さを認める、そして、前へ進んでいくことは忘れずに生きていく。


教師としてできること

2020-10-01 22:45:00 | 日記

何のために教師をやっているのか、考えることがよくある。

自分なりの答えが出ずに、迷うことがあった。


他の先生方は、「教えるのが好きだから」とか「恩師との出会いがそう思わせた」とかを言う。しかし、自分にはそういう思いはない。


それは、自分の将来を考えずに、学生時代を悪戯に過ごしてきて、確固たる思いがないからなんだと思う。




でも、教員を4年もやってきて、少しずつ自分の思いを見つけることができてきた。


なんのために教師をやっているのか。それは、


「子供が自分のやりたいことを見つけ、人生をより楽しく過ごしてほしいから」


子供がどう将来を掴み取るのかは、子供自身が決めることだと思いがちだが、1番大きな要因は、子供を取り巻く環境だと思う。


アフリカの貧困地域の子供が、今を生きることに必死で、大きな夢を描くことが難しいように、子供にとって環境は、本人の考え方や生き方に最も大きな影響を与える。


ではなぜ、世界的に見ても平和な国である日本で、同じように自分の人生に迷い、よりよく生きることができない人たちが存在してしまうのか。それは、まだ未熟な子供たちが、自分でやりたいことを見つける力を、子供たちが1日の大半を過ごす学校で、身につけることができていないからだろう。


押し付けの価値観、知識の伝授、やらされるだけの活動。こんなものでは、子供にとって本当に必要な力が身につくはずがない。



本当に必要なのは、自分の思いを持つこと、自分を知ること、自分に自信を持つこと。

もっと、自分で自分の人生を作っていく力を、学校教育では身につけさせるべきだと思う。



どうすれば子供にとって本当に必要な力が身につくのか、これから具体的な方法を考えていきたい。



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