「英国王のスピーチ」はゴールデン・グローブ賞7部門ノミネート、主演男優賞を受賞し、各種レビューサイトでもかなり高得点を取得している作品なのでかなり楽しみにしていた映画の一つ。公開初日に新宿武蔵野館に観に行ってきました。これは、かなりの良作ですね。
あらすじ
1925年、大英帝国博覧会閉会式で、ヨーク公アルバート王子はエリザベス妃の見守るうちに、父王ジョージ5世の代理として演説を行った。しかし、吃音症(※)のためにさんざんな結果に終わり、聴衆も明らかに王子の演説に落胆してしまった。アルバート王子は「専門家」による治療を試すものの、結果は思わしくなかった。それから9年後の1934年、エリザベス妃は言語聴覚士であるオーストラリア出身のライオネル・ローグを紹介され、アルバート王子は仮名を使って、ローグの療法を受けるために、ローグのみすぼらしいオフィスを訪問したのだが...
Wikipedia「英国王のスピーチ」より抜粋(一部追記)
※吃音症(きつおん-しょう):発語時に言葉が連続して発せられたり、瞬間あるいは一時的に無音状態が続くなどの言葉が円滑に話せない疾病。言語障害の一種のような症状を示す病気である。どもり、吃音ともいわれる。1925年、大英帝国博覧会閉会式で、ヨーク公アルバート王子はエリザベス妃の見守るうちに、父王ジョージ5世の代理として演説を行った。しかし、吃音症(※)のためにさんざんな結果に終わり、聴衆も明らかに王子の演説に落胆してしまった。アルバート王子は「専門家」による治療を試すものの、結果は思わしくなかった。それから9年後の1934年、エリザベス妃は言語聴覚士であるオーストラリア出身のライオネル・ローグを紹介され、アルバート王子は仮名を使って、ローグの療法を受けるために、ローグのみすぼらしいオフィスを訪問したのだが...
Wikipedia「英国王のスピーチ」より抜粋(一部追記)
「悩める国王」の心情が名優たちによる演技とカメラワーク、音楽の組み合わせで非常にうまく表現されていて素直に登場人物たちに感情移入。ジョージ6世役のコリン・ファース、ローグ役のジェフリー・ラッシュは言わずもがななんですが、個人的にはエリザベス妃役のヘレナ・ボナム=カーターに惹き付けられました。「凛々しくも温かい性格」が伝わってくるような台詞回し・演技がすごく素敵です。(それが最初っからの印象で、全編通して安心して見ていられましたw)
エリザベス妃(ヘレナ・ポナム=カーター)
不思議な魅力を持つ女優さんですね。
ハリーポッターやターミネーター4、アリス・イン・ワンダーランドに出演されているようで...(←どれも見てない)。
作中で時にコミカルに描かれる療法の詳細は、脚本のデヴィッド・サイドラー(吃音症治療の経験がある)による創作とのことなんですが、これが色々いいスパイスになってて非常に面白い(といっては不謹慎かもしれませんが)。「罵倒するときにはどもることはない」→「どもりそうになったら罵倒を挟めばスムーズに話せるよね」→「治療時や練習の際にf○ck!f○ck!連呼しまくる王」とか。日本でいえば天皇に近い扱いの人になんてことを(笑)。また、台詞回しも軽妙で所々に挟まれるライオネルのジョークやエリザベスの洗練された言い回しにいちいちニヤッとさせられる。これは是非劇場で体験して頂きたい!
音楽も地味に良かった。
基本、クラシックとピアノでしたが、映像にマッチしていて邪魔にならない良い曲が多かった。CD買おうっと。
Ost: the King's Speech | |
Alexandre Desplat | |
Decca |
いずれにせよ、「英国王のスピーチ」おすすめです。あまり大きな劇場ではやっていないみたいですが、是非見てみてください。
キャスト
ジョージ6世 - コリン・ファース
出演作:マンマ・ミーア! MAMMA MIA! (2008)、シングルマン A Single Man (2009)、英国王のスピーチ The King's Speech (2010) ほか
ライオネル・ローグ - ジェフリー・ラッシュ
出演作:パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉(2011)、ガフールの伝説(2010)、エリザベス:ゴールデン・エイジ(2007)ほか
エリザベス妃(ヘレナ・ポナム=カーター)
出演作:ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2(2011)、アリス・イン・ワンダーランド(2010)、ターミネーター4(2009)ほか