越後童子のブログ

四季折々の越後の風景

歩道

2012年02月09日 21時58分56秒 | 生活
越後は大雪に見舞われている。
昨日は粉雪が降り続き、朝から3回の除雪作業を行ったが、今朝の降雪は今冬最大の40センチに達した。
ここ数年では、希に見る雪の量である。
家から道路までと、周囲の除雪に約4時間ほどを要した。
午後9時40分、当地の大雪警報は解除された。

午後9時現在の県内各地の積雪は、新潟41、長岡158、柏崎98、小出276、入広瀬301、十日町303、湯沢246、津南334、高田188、妙高関山296センチ。
昨夕との比較では、いずれも30~50センチ増えている。
3mを超える雪の中では道路端は雪の壁が続く。

先日、所用が有り電車に乗り新潟市内に出向いたが、新潟駅前界隈の歩道には雪が多く残っていた。
車道には、ほとんど雪が見られないのに対して、歩道に多く残るのは「歩道軽視」の表れである。
歩道には視力弱者向けの「点字ブロック」が設置されているが、雪の下では役に立たない。
雪の降らない土地と同じ歩道の作り方では、点字ブロックを設置している意味は無いことになる。
歩道を完全に除雪するか、あるいは視力弱者向けの別の「誘導方法」を考慮する必要があるように思える。

新潟市は県都で有り、政令指定都市でもある。
雪が降らない土地と同じような道路行政・管理では「お粗末」としか言いようがない。
積雪地にはそれなりの工夫や発案があって然るべきかと思うが、方策は皆無に近い。
新潟市だけの話ではなく、積雪地が抱える問題として弱者や要援護者の方々が安心して暮らせる視点が乏しい。
運用次第で改善する「新潟州」構想よりも先にやるべきことは多いように思う。

雪下ろし援護隊

2012年02月03日 23時34分05秒 | 日記
越後の当地では青空も見えていたが、時折雪が降ってくる。
日中の気温は2度C、昨日の0度Cに比べれば温度は若干上がった。
西高東低の気圧配置は崩れ寒気は北上するが、明日も雪は断続的に降る見込み。
さらに、来週後半には再び寒気が入る、らしい。

厳しい寒気と大雪の原因を気象庁は、ラニーニャ現象による偏西風の蛇行により寒気が2方向から流れ込んだ、としている。
日本付近の偏西風(ジェット気流)の蛇行が北側の寒気を呼び込むことは知られている。
しかし、今冬は中緯度を流れる亜熱帯のジェット気流が、日本付近で北側のジェット気流と合流している。
この亜熱帯のジェット気流は、西側の寒気を呼び込んでいる。
北側と西側の2つの寒気が日本を覆い、さらにベーリング海の高気圧が寒気を押しとどめている。
問題は、寒気はいつまで続くかであるが、明示されていない。
恐らく今月末まで続くと思われる。

越後では連日、各地で大雪警報が出ていた。
今日は、警報は解除され、峠を越えようやく一息ついた。
山間部が抱える過疎と高齢化は、降雪量と比例している現状がある。
積雪3mを超える雪の中で、家が潰れる不安に怯え、堪え忍ぶ生活を強いられている人たちがいる。
降り積もる雪に対して、ボランティアの「雪下ろし援護隊」の活躍が期待されている。
隊員は周辺自治体の職員、建設会社の従業員、地元消防団員、都会から応募した人たちから構成されている。
彼らの心意気に拍手を贈りたい。
想いは、助け合う心と郷土を愛する心に他ならない。