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あまりにも有名なグループのデビュー盤。とはいっても、一昔前なら人気のこの盤も、最近シングルに注目している人の間では見向きもされていないかも。中古屋での値段の下落ぶりは目を疑うようだし。フィリーサウンドの不人気ぶりもあるだろうが、総じてフィリーがダメという風潮はどうしたものかと思う。ただ、フィリーなら何でも持ち上げていた一昔前もどうかとは思うが。
さて、74年の録音となるこの楽曲は、イントロのハットの音が印象的なミッドテンポのフィリーサウンドというもので、そこに実力派グループであるラヴ・コミッティーが素晴らしいヴォーカルを聞かせるといった内容。わりとシンプルなアレンジが、フィリーのリズムセクションがいかに強力無比なるものかを際立たせている。フィリーサウンドの素晴らしさを再認識させるに最適な一枚として推薦したい盤だ。