デトロイトのファンク・バンドの代表格として知られるカウンツ。といっても日本ではあまり正当な評価がされていない気がするがどうだろう。というのも、昔USブラック・ディスク・ガイドに、このバンドのレコードが載っていなかった事に憤慨した思い出があるからだが。まあ最近はファンク・シングルにスポットがあたったのを契機に、真っ当なファンクの聴かれ方をされ始めた所為か、カウンツの位置付けもまともなものに変わったようだ。話は変わるが、思えばUSブラック・ディスク・ガイドってなかなかユニークな本で、80年代がファンクの時代となっていたりと、いろいろ突っ込みどころ満載!ながめるほどメラメラやる気が沸き起こりますな。
話を戻して、そのカウンツのシングルからソウルとして聴けるこの曲を取り上げてみた。とりたててヴォーカルが突出しているグループではないが、モーズ・デイヴィスとリロイ・エマニュエルを中心とした掛け合いが光るグループではあるしヴォーカルに着目してみても十分聴き応えあるものに出くわす。そんな楽曲がこの曲である。そこでこの曲、キャッチーなヴォーカル・リフと野太いリード・シンガーの掛け合いが絶妙。そしてバックはこのバンドならではのコンガが鳴り響くビートで貫かれている。そこはファンクともソウルとも捉えられる世界、ドライヴするグルーヴとでも言おうか、渾然一体となったいかにもカウンツらしいサウンドがアフリカン・ルーツを想起させる。ウエストバウンドのLPにも収録されている曲だが、今一度聴きなおしてほしい楽曲である。
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