Soul 虎の穴

映画ノーザンソウル

映画ノーザンソウル、見てきました。行かなくちゃと思いつつも、なんとなく後回しでした。夜に時間出来たので近いし夜8時半だし1ヶ月もやってもらえてるしで何とか。しかし年に数本しか映画館で映画を観なくなった私ですが、ゆったりした映画館は良いもんですね。映像も音もでかいし、席もゆったりだし。良い映画は映画館で観たほうがベターです。
肝心の映画ノーザンソウル、結論先ですが良い映画でした。まず言っておきたいのは、たいしたプロモーションもなくそこそこヒットしているのが素晴らしい。ほとんどクチコミ/ネット情報からの集客になっているようですし。そういえば音楽系のライターとかで触れられたのあるのかな。半可通が触れず、いまノーザンソウルのイベントをやっている若者の熱量から広まったのが何よりです。
内容について、映画について、そもそもノーザンソウルについていろいろ書いてみようかとも思いましたが、私がノーザンソウルのDJやっていたのが四半世紀前、今さらなので割愛します。あえて書くなら、DJ視点レコード視点を大胆に入れたノーザンソウル全盛期の描写ありきでの青少年映画でしょうか。このあたりは一般的には知られてなかったことでしょう。ですが映画紹介とかで、レアなレコード云々と出しやすくなるのがちょっと微妙な気持ちになりますが。ノーザンソウルの歴史が60年代ツウィステッドホイールからスタートし、DJの歴史も追随し、差別化からのレアな音源への追及でして、そのあたり丁寧に説明したいとこですが、やめとこ。劇中「レアなレコードばかりで、なんちゃら」ってセリフありまして、監督はこのあたり敢えてレア・レコードDJを揶揄しています。取っつき易いレアなレコードという部分、もう一歩踏み込むとノーザンソウルとレコード文化が理解できるでしょう。また、ドラッグの世界は、まあクラブ・カルチャーには付き物ですが、特にノーザンソウルはドラッグでクラブが閉鎖し、行き場が無くなったノーザンソウル・ファンの熱い要望からウィガン・カジノが誕生したという経緯も知っておくべきでしょう。あと、当時はアルコールみたいなもんという認識も。違うか。若者にとっては麻疹みたいなもの。これも違うか。もう一つ言えるのは、ここからセカンド・サマー・オブ・ラブへの系譜は分かりやすいかも。ドラッグ抜きにしても流れからすれば、マッドチェスターやら、ディープ・ファンクは言わずもがなディスコブギーだってわりと関連付けられることを知るべきでしょう。とかなんとか思いのまま書いてみました。
当時のウィガン・カジノの広告を写真で取り上げときます。他にもブラックプールの広告やソウル・サムのイベントやら、リチャード・シーリングのDJとして初めて特集された記事やらありますが、それはいつかとして、そのくらいノーザンソウルは熱かったってことで。
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