このシングル盤はキューバもの。わかる人にはわかるレーベルでもあります。共産圏ゆえの国営レーベル、キューバはこのレーベル、ソビエトはあのレーベルってな感じです。今では世界的には少数国家になった政治システム共産主義国家ではありますが、何でも公務員のそのシステム、音楽も演劇もカルチャー全般が国営、時代が経てばなかなかユニークに見えるものです。そして70年代後半になると、かの共産圏の音楽もディスコを奏でるわけでして…退廃的なるもの、享楽的な音楽って思想とどう折り合いつけるのよ、なんて考えつつ、このシングルは70年代後半リリースのディスコものです。キューバ産のディスコは、ビージーズのサタデー・ナイト・フィーバーからの大ヒット曲をカバー。カストロに叱られなかったか心配します。しかしなんか演奏がチープに聞こえるのは、地がサルサ・ミュージシャンだからか。とか考えつつ、当時の共産圏までも巻き込んだディスコ・ムーヴメントの広がりに思いを馳せるのでありました。