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11月25日ヌードレストランのゲストDJであるデイヴィッド・フリン氏について書いておこうと思います。フライヤーで描かせてもらったし。
デイヴィッド・フリン氏とも長い付き合いになってしまいました。今ではレコード屋さんでたまに会う程度、たわいもない会話を交わすくらいです。もっとも、私は英語は苦手で、もっぱらレコードの話が中心になりますが。
デイヴィッド・フリン氏はほぼ同い年、イギリス人でこの10年くらい東京在住、まれに東京でもDJやってるみたい。あまり合うクラブイベントがないのか、やってないなあ、わかるけど。キャピタル・ソウル・クラブ、100クラブのレギュラーDJ、最年少でのウィガンのカジノクラブでのノーザンソウル・オールナイターを知る男、ジョン・アンダーソンの隠し倉庫に唯一入れたコレクター、etc…。
神戸ヌードレストランでだけはDJをやっているデイヴィッド、その模様を嬉々としてレコード屋さんで話されたことあります。そういえばレコード屋の店員さん、あまりデイヴィッドについて知らなくて、熱心なソウルの日本盤コレクターで変な外人くらいにしか思ってなかったり。たしかにサウンド・オブ・ヤング・アメリカって片仮名入りのポロシャツとか着てたら仕方ないような気もしますが。しかしノーザンソウルのコンピCDとか扱う店で、彼を知らないというのは失礼だと思い、この数年は某レコード屋さんではデイヴィッドの偉大さ!?について説いてます。たぶんその店では待遇がいいはず。デイヴィッドはそのことは知らない。他の店はまだです。
デイヴィッド・フリン氏との出会いは初来日の2001年に遡ります。DJイベント、サーチンのゲストDJとして来日。faiでのDJ後、主宰の大政さんに紹介されてが初対面。faiでのDJはキャピタル・ソウル・クラブでのスタイルそのまま当時のUKソウル・シーンを再現したプレイ、レアな音源の数々に圧倒されつつも、柔和な笑顔に和みつつ好印象でしたね。ただ当時のフロアはケブダージ・クラシックが席巻してる頃なのでかなり難しかったようでした。私と一緒にいた池田discoboogie.comには大ウケでした。イベント後に大政さんから話あって、コレクターのイベントに絡めてほしいと。氏の希望もあったようですし、快諾し急遽マニアの集い、私がやっていた西麻布ジュークジョイントでのイベントでDJをやってもらうことに。コレクターにはめちゃめちゃウケとりました、盛り上がりましたね。宣伝しなかったからいつものお客さんしか来なかったけど。
翌年2002年、再びDJで来日したデイヴィッド・フリン氏、またイベント参加してもらうことに。ブルーヒートという今は四谷三丁目にあるライブハウスが渋谷にありまして、ちょうどコレクター向けのレコードとトークというイベントを始めた頃でした。ソウル7インチコレクターは昔からいたのですが、ケブダージの作ったムーヴメントでたくさんの人達が流入、肩身の狭くなったオジサンたちに向けたゆるゆるな企画ものでした。そこにゲストでデイヴィッド・フリン氏を。だいぶ驚いてましたね、あの雰囲気には。ほんというと、平日の日程的にああいう絡みしか仕方なかったんですが。そんなこんなで写真はそのイベント終了後に撮ったものです。キャピタル・ソウル・クラブのHPに取り上げてもらってるのを拝借しました。ノーザンソウルDJに座って聞く客を相手にさせることからして無茶苦茶、本人は違った形を期待したかもしれません。まあしかし単純にレコードで盛り上がる私達コレクターでしたし、そんなコレクター相手でも圧倒させてしまうデイヴィッド・フリン、すごいですね。コレクション的にも知識的にも、世界は広いなあとみんなで感心したのを思い出します。
http://capitolsoulclub.homestead.com/JapanSoulNights.html
その後、デイヴィッドは日本に住み始め、一度私のうちにショボいコレクションを見に奥さんと一緒に来ました。人生山あり谷ありで貧弱になった私のコレクション、さぞかし期待外れだったかもしれませんが、私にとっては大変有意義で楽しい時間でした。その際に、たまたまソウルフル・デトロイト.comの話題になり、ダレル・バンクスの荒れたお墓、ネームプレートしかなく探しだすのもままならないお墓を、イギリスのソウル・コレクターがきれいにし、寄付金でしっかりとしたお墓を建てる話をデイヴィッドが熱く熱く語ってくれました。通訳は奥さん。二人して熱く語るから、感動してしまって涙目でした。同じソウルファンとして心に響きましたね。そしてその時初めてデイヴィッドの心根に触れたような気がします。イラストにはそのあたりを反映しつつ、思いを込めて描きあげたつもりです。伝わってればいんだけど。
私の知るデイヴィッド・フリンは、こんな感じです。彼のDJは現在世界一のノーザンソウルDJで間違いないでしょう。どう考えてもそうなってしまいます。レコード屋さんで会う以外の本物の姿が見れるのが楽しみです。
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