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Soul 虎の穴

Ruben

 クリスマスだと思ってたらもう正月は目の前でした。仕事はだいぶ落ち着いてきたんですが、こう暮にハードなスケジュールだとテンションだけは上がりっぱなしです。勢いづいて久しぶりにレコード店に行ってきました。で、購入したのを取り上げます。

 レコードはアセテート盤ですね。テスト録音盤というかデモ盤というか、その類いのレコードです。私はこういうアセテートを一頃集めた時期もありましたが、すっかり熱は冷めて。最近はコレクターにも不人気なようで、高額では取引きされてないようです。このレコードも高額盤から売れ残りの値下げ、大幅値下げで手頃価格帯になったところで購入。値段ではないですが、やっぱり高いとレコードって感じさえしないもんです。さらに言うと、この録音は気になってたもので。これは、ルーベンことリトル・ルーベンのアセテート盤です。一部のモダンソウル・ファンに人気のあのリトル・ルーベンのあの曲です。が、録音は1974年で、人気盤(1976年リリース)から遡ること2年、テイクはスロー・テンポのディープに歌い込む録音、全く別のバージョンです。もともと人気のあのバージョンが全く好きではない私、デトロイト・ソウルだからと言われても無視してたくらい。ただしこのテイクは気になってたものです。というのも、だいぶ前にebayで売りに出されたリトル・ルーベンのアセテート盤のアルバム、そこに「イン・ザ・ネーム〜」のスローバージョンのトラックがあると、そんな情報が。そしてこのアセテート盤にそのバージョンが収録されてると。あのモダンソウル・バージョンはあまりに70’sサザンソウルなので苦手だったわたし、曲調合わないとも思ってたし、それでこのスロー・バージョン。初めてこの曲を良いと思いましたね。良いサウンドでディープに歌ってます。正しくデトロイト・ソウルです。録音はHDH、インヴィクタス/ホットワックスのスタジオ。ギターはエディ・ヘイゼル。そしてこの曲のこのバージョンが収録されたアルバムを制作、リリースされず。調べてみてあらためていろんな情報がありますね。アセテート盤、テスト録音盤、まだまだ侮れないです。そして私自身、普段はテンポあるのばかり聴いてますが、こういったマニアックな物も楽しいものと思うのであります。そんで配信DJ、正月でも考えよう。

 

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