2枚のアルバムと数枚のシングルを70年代半ばから80年代前半までリリースした女性ヴォーカルをフィーチャーしたグループの、1976年の12インチシングルがこの取り上げた画像の盤。曲はどちらも同時期のアルバム収録曲ですが、テイクはディスコ用12インチ長尺テイク。単に長くしたような所謂エディットものというより、バンド・サウンドのオフ・ヴォーカル部をがっちりメリハリつけてアルバム・テイクよりファンク色濃くなっとります。長くビートの波に浸れる為と作られた12インチ・ディスコ・シングルの良さを感じたりしますね。1976年は12インチシングルの初期時代でもありますが、ディスコがユースカルチャーとして爆発した時代に、そこに売って出るだけあってなかなか破壊力あります。グループとして魅力的でもあり、2枚のアルバムも様々なタイプのソウルを堪能できお薦めですし、また83年のマジックからのシングル2枚はモダンソウル・ファンには昔も今も人気です。そのモダンソウル・ファンと取り上げた盤を喜ぶディスコヘッズがいまいち重ならないのがちょっと残念かな。私はどちらも好きなんですが、そんな人は他にはゼムくらいしか思い浮かばなかったりして。そんなゼムさんとサダーを一緒に呼んだ時、サダーがこの12インチを両面プレイして……まあそれからこの12インチを購入した私だったりします。と、建国記念日にいろいろ考えながら労働中であります。