うさ坊へ。

出会いがあれば、必ず別れがやってくるのは分かってたけど、
この出会いは、一日でも一秒でも長くあれと
切に願うようになったのは、いつからだったかな。
坊との別れを意識するようになったのはいつからだったかな。
坊も意識してたのかな。
だったら、会社に行く前に教えてくれよ、婆ちゃんよ。
帰ってくるまで待っててねって言ったのに。

5月2日11時半頃、うさ坊の命は燃え尽きました。

ママは会社にいて最期はうさ坊パパに看取ってもらい、
寂しくはなかったんじゃなかろうか。

会社から酸素室レンタルの申し込みをしたけど、
間に合わせることができなかった。
苦しんでるのを知ってて、
悩んでる暇なんてなかったんだな。

思えば坊は優秀だった。
病気知らずの健康ちゃんで
自立心が高いのに、兎一倍恐がりで。
さらにはどっか抜けてるとこがあって
たくさん笑わせてくれたけど、
不思議としっかりもんできれい好きだったり。
かわいいね、坊たんは。

なんてな。

病気知らずだったのに、最期は、
斜頚、肺炎、しこりちゃんのトリプルパンチとよく闘ったな。
やっぱすげぇぜ、うさ坊は。

宗教や神話や童話も信仰心はないけど、
でももし、坊が楽になれたなら
この別れをいつまでも悔やんでるわけにはいかないよ。

泣いて送るんじゃなくて
感謝の気持ちと尊敬の眼差しで
そんでまた、私が生きてる限りは
私の中に居続ける。だから
いつでも一緒だね。

坊みたいな婆ちゃんになるからね。
今までたくさんありがとう。
坊から教わったことは計り知れないし
坊たんが大好きだよ。
ありがとうね、うさ坊。

うさ坊のママより。


皆さまへ
今までたくさんのあたたかいお言葉
本当にありがとうございました。
帰宅して抱っこしたらまだ体温が下がっておらず
ケージからひょっこり顔を出したり
私がソファから立ち上がると
坊もひょっこりこっちを目で追ったり
牧草を齧る音が聞こえてきたり、
そんな気がして、
こんな文章を書いてる自分が信じられませんが
不思議とパソコンに向かっているほうが
平然としていられる状態です。
笑って明るく送ってやりたいと思ってます。

ここ数週間、ご心配をおかけしましたが
坊婆ちゃんのために
代わって私からお礼申し上げます。

うさ坊。うさ坊ママ。うさ坊パパ。