ボクシング映画といえば「どついたるねん」の昔から、最近では岸井ゆきのさんが聴覚障害のプロボクサーを演じて印象的だった「ケイコ 目を澄ませて」まで良作が多いけど今作もボクシングシーンの迫力に引き込まれたといくか、ボクシングを通して人生を生き直そうとする登場人物たちの人間ドラマとして面白かった。
元ボクサー役の佐藤浩市さん、彼に教えを乞う若いボクサー役の横浜流星くんのやりとりが俳優としての師弟関係とも被って説得力があった、プロボクサー役を演じることが夢だったという坂東龍太くんも大健闘!
佐藤浩市さん演じる広岡の姪役の橋本環奈ちゃんも好演していたけど、介護や献体やこども食堂など話を盛り込みすぎて中途半端な印象になってしまったのは残念、そこは省略してもう少し横浜流星くんが演じた黒木翔吾の方も深掘りして欲しかったような気もしたけど、とにかくボクシングシーンが見ごたえがあって、特に窪田正孝くんが演じる中西利夫との世界戦は圧巻だった。
☆あらすじ☆
不公平な判定で負けたことをきっかけに渡米し40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、同じく不公平な判定負けで心が折れていたボクサーの黒木翔吾。飲み屋で出会って路上で拳を交わしあい、仁一に人生初のダウンを奪われた翔吾は、彼にボクシングを教えてほしいと懇願する。最初は断る仁一だったが、かつてのボクシング仲間である次郎と佐瀬に背中を押されて引き受けることに。仁一は自信満々な翔吾に激しいトレーニングを課し、ボクシングを一から叩き込んでいく。やがて世界チャンピオン・中西との世界戦が決まるが……。
※映画.comより
キャスト
佐藤浩市
横浜流星
橋本環奈
坂東龍汰
松浦慎一郎
尚玄
奥野瑛太
坂井真紀
小澤征悦
片岡鶴太郎
哀川翔
窪田正孝
山口智子
監督
瀬々敬久
133分
T・ジョイPRINCE品川10 18:18〜観客15人程/124席