「五月」一年を通して、一番心地より季節になりました。(半年ぶりの投稿です。まったく、根性なしの性格で困ります。)
さて、我が家からさほど遠くない所に、「弁天公園」という、小さな公園があります。この公園の北側に、私のお気に入りの小さな「坂」があるのです。(写真奥)
この坂は西暦937年に流れ出した「剣丸尾溶岩流」の末端崖の一つで、「お姫坂」も同様にこの末端崖だそうです。それにしても今から1100年前、赤々と熱せられた溶岩がここを流れていたと想像するだけで恐ろしいことです。
この坂と公園の間に「宮川」という大きな川が流れています。その昔、春先には富士山から溶け出した雪代(ゆきしろ)で毎年のように土砂災害が発生していました。先人たちは、自然の厳しさと美しさを、今以上に身をもって感じ取っていたのでしょう。
道路の脇には、初夏の植物「カラスムギ」や「ツルニチニチソウ」が花を咲かせていました。
坂を上りきって、弁天公園を見下ろしたところです。
毎日多くの人が、徒歩や車でこの坂を行き交っています。私のお気に入りの小さな坂です。