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「大平山の登り口③」下見のつもりが‥‥「怖いのもすぐ忘れ」

2021-10-27 10:14:20 | 日記

振り返ると、遙か下方に忍野村の家並みが見えました。思ったより登ってきました。森林浴によるフィトンチッド効果か、巣ごもりと夫婦げんかでモヤモヤしていた気持ちがスッキリとしてきました。

 

「今日は登山口の下見のはずでした。熊よけの鈴もありません。熊に出会っても怖いので、ここらで撤収が良さそうです。」と思って、とりあえず一休み。

休みながら、チョコチップクッキーを一枚食べると元気が出てきました。二枚目を食べると、もう少し登ってみようと思いました。三枚目を食べると元気三倍、ここまで来たのだから、せめて途中の山中湖側登山道の分岐まで登ってみようと思い、また登り始めました。

以前、NHKで「男女脳の違い」の特集をしていました。人は長い原始生活の中で、女性脳は家族を守るため恐怖経験は忘れないように記憶回路が発達してきたそうです。一方、男性脳は、危険な狩猟体験で死にそうになっても家族の生活の糧を得るため、恐怖体験はすぐ忘れまた狩猟に出ることができるように発達してきたそうです。私の脳もこの男性的傾向が強いようですが、問題なのは恐怖体験に限らず何でもすぐ忘れることです。

ようやく、山中湖への分岐点まで到達しました。それにしても平日のせいか、ここまで誰一人ハイカーに出会いませんでした。

[次回 最終]


「大平山への登り口②」下見のつもりが‥‥「うわっっっ、蹴飛ばしちゃった!」

2021-10-23 11:54:05 | 日記

木の葉が風に揺れ、上空が落ちてきます。心地よい風が道を横切ります。

遠くから野鳥のさえずりが聞こえてきます。グループで飛んでいるようで、にぎやかなさえずりです。

足の長い蜘蛛が道を横切っています。「おっと、踏みつけないようにしなくっちゃ。」足下が気になりだしました。意外とこの足の長い蜘蛛が、あっちこっちで歩いているのです。

ひとりで山道を歩くと、否応なく自然の営みを肌で感じてしまいます。

 

「ん?」小枝のようなものを、蹴飛ばしてしまいました。

「ん、何だ?」

「うわっっっ、骨だ!」

「ヒヅメがついてる。それに、毛皮も残っている。うわっ、うわっ、うわっ、蹴飛ばしちゃった!」

「うわっ、大きさから見てこれは鹿の骨?」

肉はほとんどありません。残っているのは、足の骨と足の毛皮。残りはいったいどこへ行ったのでしょう?

私もこうならないように気をつけなくっちゃ。

急に周囲が静かになったかと思うと、森の奥から「ガサガサ」と大きな音。「イノシシか、鹿か、熊か?」恐怖心に襲われます。「そうか、こんなことがあるから熊よけの鈴が必要なのか!」

どうやら、ガサガサ音の原因は、枯れ枝が地面に落ちた音のようでした。

一安心ですが、熊に出会うと怖いので歌を歌うことにしました。歌は苦手です。誰も聞いていないはずなのですが、聞かれると恥ずかしいので次第に小さい声になります。今度、必ず熊よけの鈴を買います。

[次へ続きます]


「大平山への登り口①」下見のつもりが‥‥

2021-10-22 15:01:58 | 日記

毎日の巣ごもりで、運動不足が続いています。

我が家の二階から見える「富士山」です。

今日は天気も良く絶好の下見日和なので、富士山の眺望が素晴らしいという「大平山」(忍野と山中湖の間)へ登るための、登山口の下見に出かけることにしました。

地図上で登山口の検討はつくのですが、実際に行ってみるとその登山口がよく分かりません。表示板らしきものも見当たらないのです。見当をつけて車を停め、ちょっと歩いてみることにしました。

 

一応、町歩き用のリュックに水筒とお菓子を詰めて、登山口確認のために歩き出しました。お菓子は森永の「チョコチップクッキー」、これが実に美味しいのです

なんとか登山口らしき道を見つけ、ちょっと歩いてみました。どうやら、この道でいいようです。歩いているうちに吹く風が心地よく感じ、途中まで歩いてみることに変更です。

これが私の欠点で、流れに身を任せてしまう傾向があります。こうやって、私は人生のあっちこっちで進むべき道を見誤ってきました

[次へ続きます]