相棒を失った喪失感の大きさに打ちのめされている。
片腕をもぎ取られたようにこんなにも心って痛いのか。
心にぽっかりと空いた穴は広がる一方でいまのところ塞がる気配もない。
こんなに痛くても人って生きてるんだね。
もっともっとたくさん本音で話をすればよかったのか、もっと気持ちを包み隠さず伝えていればよかったのか、もっとできることがあったのではないかと、振り返って自分の気持ちを確かめる毎日。
こんな自分を許せる日がくるのだろうか?
なんの罰ゲームだよと苦しくなる日がなくなる日がくるのだろうか?
夜が怖くてうまく眠れない。
思い出の曲を掛け流して思い出の写真を振り返って気持ちを温めながら寝落ちする。
このままではいけないからどうにかしなきゃとは思っている。
過去にもらった手紙を読み返すと、ことば少ないキミが全力で思いを伝えている。
こんなに好きでいてくれたのにわたしはちゃんと自分の気持ち伝えてあげられてたのかな?
いちばんいやなのはひとりぼっち。
いつもいっしょにいようねって約束したよね。
この先あとどのくらいひとりでがんばったら解放してもらえる?
ひとりでがんばれる?
そんなことばかり考えて泣いてるんだけど。
たくさんいっしょに出かけたから家のまわりも旅した場所もみんなみんな楽しい思い出ばかりがあふれていて好きな音楽もいっしょに聴いていたからどの曲を聴いても楽しかった日々を思い出すからどこにいてもなにをしていても心が痛くて泣いてしまうんだけど。
息を吸うのもなんだか難しい気がするし、なにを食べてもすごくおいしいとか思えなくて生きるために口に入れている感じでたくさん食べられないんだけど。
わたしはこれからどうしたらいいのか教えてよ。
ひとりでなんにもできないよ。
車のこともバイクのことも家の家電のこともなんにもひとりでトラブルに対処できないよ。
道だってちゃんと覚えてないよ。
いっしょに出かけていたからどこに行っても
なにをしても楽しかったけれどいっしょじゃなければなにも楽しくないし。
最後のあの写真の場所調べたよ。
下見してきたってまた言うつもりだったんでしょ?
わたしひとりでちゃんと歩けるかな?
暗闇の中をもがいていたわたしに光をくれて明日へと連れて行ってくれたキミはわたしにとっては夜明けの光。
わたしにまた光をくれる?
歩き出せる明日は来る?
旅の続きに連れて行ってくれる?