「大須賀佳緒里 箏コンサート vol.3 ~天狗・諸生の乱 回想記~」にお邪魔致しました。
一時間半のコンサート中、アンコールを含めて9曲の演奏がご披露されました。
ご本人も仰っていましたが「天狗・諸生の乱」には あまりにも様々な出来事があります。今回のコンサートでは、開国か攘夷かと揺れ動く時代を「海鳴り」という曲で表現され、その後は雪中の行軍、束の間の休らぎ、諸生派の奥州路、ご本人作曲の武田耕雲斎・藤田小四郎 辞世の句、魁となって散っていった水戸藩士を偲び、無念の想いをこめて「哀歌」へと演奏が続きました。
水府の地に響き渡る箏の音、時に人の声のような尺八の音。
梅まつりでは、弘道館にて ご披露されたそうで、明治維新150周年というのがいかに特別な節目であるかを痛感します。今年が切っ掛けとなって、「天狗・諸生の乱」がもっと語られるようになって欲しいと切に願います。
合間に振舞われたのは「八宝茶」
クコの実や菊花など、華やかな中国茶です。水府の風を感じながら小休止させて頂きました。
「水府一絃琴」
今回のコンサートでは「水府一絃琴」もご披露されました。
幕末当時は「王政復古の象徴として、国学者や幕末の烈士に好んで弾かれました」との事でしたが、歴史に埋もれてしまっていたのだそうです。故中山素伯氏が約30年前に現代に復活させ、探し求めていた大須賀佳緒里さんが「水府一絃琴」に巡り合ったのは2017年の事です。
本当に一本だけの絃。これを、指や爪ではなく、竹の筒を指にはめて絃を押さえ、つま弾いて音階をつけていきます。見ているだけでも難しそう。実物も少ないのだそうで、現在も捜索と研究を続けていらっしゃいます。
今後のご活躍を楽しみにしております。
詳しくはこちらへ。
一絃琴をお持ちの方は、是非ご連絡ください。
↑HPにて、あやめの里便り 記事「水府一絃琴」をご紹介頂きました
ありがとうございました
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