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「長久保赤水特別展」

2020-11-12 00:10:27 | 茨城の見所・話題

重要文化財指定記念「長久保赤水特別展」

開催期間: 8月11日(火)~11月15日(日)

開催場所:  高萩市歴史民俗資料館(〒318-0034 茨城県高萩市高萩8-1)

◆長久保赤水(享保2年(1717) 11月6日- 享和元年(1801)7月23日)

長久保赤水は江戸時代の儒学者です。高萩市赤浜の農家に生まれ、学才が認められて第六代水戸藩主治保の侍講(教師)となり、江戸に勤務するかたわら、地理学・天文学・農政学等多岐の分野にわたる研究成果を残しました。
 また、日本地図や中国図・世界図などを製作したほか「大日本史」地理志の編纂(へんさん)を行いました。
 赤水の代表作である「改正日本輿地路程全図」(赤水図)は、伊能忠敬が実測して作成した日本地図「大日本沿海輿地図」(伊能図)の完成より40年以上前に発刊され、地図の定番として広く普及しました。(高萩市HPより)


高萩に行って来ました。観光意外で高萩市に訪れたのは初めてです。最近、何故か古地図にご縁があります。まず期間終了が迫っているこちらをご紹介。※写真OKだそうです。念のためご確認下さい。掲載OKも頂きました。

長久保赤水は、居ながらにして日本地図を完成させた方。緯線と方角線の入った初めての日本地図を製作した江戸時代を代表する地理学者です。農家の出である事も驚きですね。水戸藩に取り立てられる程の学才。「大日本史」地理志の編纂を行っていた事を、今回の特別展を拝見して改めて認識しました。

水戸徳川家6代藩主治保(文公)、宍戸5代藩主松平頼救、立原翠軒、藤田幽谷、小宮山楓軒。交流図にあるお名前に驚きます。「松岡七賢人」という言葉も初めて目にしました。

是非、二つのホールに凝縮された長久保赤水の偉業の数々をじっくりとご覧下さい。

「赤水図」原寸大レプリカ・両面刷りも販売中です。※表面では吉田松陰「東北遊日記」の足跡を辿っています。

駅前の田所書店さんで買い求めたマンガ「長久保赤水の生涯」

初心者にマンガは有難いですね。解り易く、しかも詳しく、長久保赤水がどのように地図を作って行ったかが描かれていました。力作です。付録として長久保赤水海防意見他、長久保赤水が書いた手紙等の現代語訳。面白いです。

生前、長久保赤水が異国の驚異を心配していたとおり、文政7年(1824)5月28日、大津浜にイギリスの捕鯨船の乗組員が上陸した「大津浜事件」が起こります。イギリス船乗組員達は水戸藩付家老中山備前守の手勢により捕えられ、水戸藩から兵が送られ、幕府代官による取り調べがありました。最終的にイギリス船の乗組員は水と食料の補給の為の上陸と認められ船に戻されましたが、幕府は文政8年(1825)「異国船打払令」を発令しました。嘉永6年(1853年)「黒船来航」よりも約30年前の出来事です。

高萩駅前には銅像があり、年配の方が「すごい人だなぁ」と見入っていました。それは伊能忠敬も然りだったそうです。


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