今日は久し振りに休みが一緒だったので、買い物がてらですが、主人と大洗に行ってきました。
GWの時に行きそびれてしまった「幕末と明治の博物館」です。
パンフレット等によると、創立者は明治時代の宮内大臣・田中光顕伯爵。
もともとは土佐の方で、幕末には「土佐勤王党」の血誓書にも連判、新選組にも襲われ十津川に逃れたりもしたそうです。
明治になると、陸軍少将、大臣職などについたり爵位を与えられたりと輝かしい人生を送るのですが、やはり激動の幕末時代の仲間たちが忘れられなかったらしく、『志士遺墨』を宮中、青山会館・早稲田大学・土佐青山文庫に献納・寄贈しています。
こちら大洗は水戸にほど近く、天狗党の激戦地・那珂湊も目と鼻の先。
『労して報なき』とは、まったく水戸藩のことで、伯爵も心にとめていたのでしょう。
さて中に入ると、まず幕末の志士・水戸藩の元勲が並びます。
ここで言う『学問』とは『水戸学』のこと。
まず水戸二代藩主水戸光圀公。そして九代藩主斉昭公。
反対側に展示されているのは最後の将軍慶喜公の書。
そして様々な事件・・。
『安政の大獄』から『西南戦争』まで、本当に沢山の尊い血が流された時代だったのだな、と痛感します。
それなのに明治政府は『日本』という国を世界に認めてもらおうと、ただただ国外に目を向け、日本そのものを忘れたかのように西洋文化を取り入れ変わって行く。
志なかばで散って行った志士たちを思うと・・複雑な気持ちになります。
また、『聖像殿』には明治天皇の御尊像があり、そこから左に向かうと常設展と企画展示があるのですが、これがまたすごい。
ここにあるのが不思議なくらいの皇室縁の品々が並びます。
しかし、日常の品々を見ていると、親近感が湧いてくるのが不思議ですね。
天皇家の系図のパネルには愛子様、悠仁様のお名前もあり、博物館の人たちも大喜びで加えたんだろうな、とちょっと嬉しい気持ちになったり。
最後の企画展のコーナーでは明治時代の小学校の教科書が展示されていたのですが、文体が楷書ではないのでさっぱり読めません★
今の教科書と比べると題材自体が歴史だったり道徳だったりするので、自然と教養がついたでしょうし、漢詩など暗唱したり、学校によっては武道の稽古があったり、江戸時代の藩校の子供版といった感じです。
いやぁ・・昔の子供はすごいです・・!
展示品の数はそんなに多くはなかったと思うのですが、見入ってしまい、気が付くと一時間半も過ごしてしまいました。
帰りはちゃんと買い物をしていきましたが、さすが水戸です。
スーパーに入っている本屋さんも『郷土の歴史コーナー』が充実。
今回は『常陸国風土記』をgetしてきましたvv
それから、帰り道で幻の『勘十郎堀』も発見!
あまり管理している感はありませんでしたが、案内看板と経緯を紹介した看板が立てられていました。
茨城はいろいろな歴史が埋もれてしまいがちな土地柄なので、主人に言わせると『良くやった』方らしいですよ。
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