昭和21年から26年まで、市電の杉田電停そばにあった「杉田劇場」。ここでは剣劇や歌舞伎の公演を行っていました。オープンしてすぐの頃、のちに美空ひばりとなる加藤和枝ちゃんが何度か舞台を踏んでいます。 今回は、その「杉田劇場」で観劇した方々や学芸会で利用したという浜中OBをお招きし、当時の劇場の様子や役者たちについてお話を伺い、新たな証言を発掘します。
当日は磯子の名産・杉田梅の出張販売も行う予定!
会場には旧杉田劇場の様子が分かる写真や図面のほか、ここで公演をした劇団「葡萄座」の写真、新聞広告などを展示します。思い出のある方はもちろん、かすかな記憶のある方も、初めて聴くという方も、みなさん一緒に語り合いましょう!
昭和21年の3月下旬か4月上旬のころに、旧杉田劇場に貼られていたポスター。太字で書かれている大高ヨシヲというのがこの劇団の座長である。劇団名は書かれていないが、「大高義雄一座」といった。
時代劇「涙雨五千両」と明朗劇「応援団長」の間に入っている「ミソラ楽団」というのは、のちに美空ひばりとなる加藤和枝ちゃんのバンド。
これも昭和21年3月下旬か4月上旬のポスター。上のとの違いは、「ミソラ」が「美空」になっていることと、メンバーの名前が掲載されていることである。
下段に書かれている「美空一枝」が未来の「美空ひばり」である。
昭和21年4月10日の神奈川新聞に掲載された広告。暁第一劇団というのは大高義雄一座のこと。好評 三の替わり、9日初日とあるので、4月9日から12日までの公演だったことが分かる。
ここでもミソラ楽団が特別出演していた。
昭和21年4月13日の広告。四の替わり 13日初日なので4月13日から16日までの公演である。
どちらも杉田劇場の頭に「新設」の文字がついていることから、3月頃にオープンしたと思われるが、実際には旧杉田劇場で働いていた片山茂さんの話では昭和21年の元旦に開場したという。
この劇場がいつまであったのか、そのへんは謎である。
今回のトークショーで明らかになるかも知れない。
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