これは昭和22年1月14日の神奈川新聞に掲載されたマッカーサー劇場オープンを予告する広告。同劇場は1か月半後の3月4日、洋画専門の映画館・実演劇場として中区宮川町3丁目に開館した。場所は現在のJRA(場外馬券売り場)のあるところだ。マッカーサーというのは戦後すぐ、横浜に進駐してきた連合国軍最高司令官の名前で、彼に敬意を表して施設名にしたと言われている。
この劇場がオープンして2か月後の5月5日、隣に横浜国際劇場も開館した。こちらは実演と邦画の劇場で、美空ひばりが本格デビューしたところとして知られている。
当時の様子を地図で確認してみよう。これは昭和24年の野毛、宮川町付近。赤色で囲ったところがマッカーサー劇場と横浜国際劇場。
このあと、マッカーサー劇場は昭和31年の明細地図を見ると吉本映画劇場になっている。横浜国際劇場は昭和43年頃まで約20年間、営業を続けていた。
現在はこの両館跡に中央競馬会(JRA)の場外馬券売り場が建っている。
こちらは昭和7年の地図。2つの劇場が建った場所には、横浜憲兵隊があったことが分かる。
(by うめちゃん)
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