歌姫・美空ひばりのデビューは昭和21年3月、旧杉田劇場の舞台です。その時、劇場専属だったのが暁第一劇団で、座長は大高ヨシヲ。彼はどんな人物なのか。演劇史を紐解いても情報はまったく見当たりません。本名も生年も、出身地も経歴もまったく分からない。男前だったと伝わるものの、写真すらない謎の役者、それが大高ヨシヲです。
絶大な人気を誇った大高ヨシヲですが、同年10月1日、巡業先の木曽で事故死してしまいました。旧杉田劇場での活躍は、たった半年だったのです。
そんな彼を、文字通り”発掘″してみると、女剣劇三羽烏の「伏見澄子」、往年の映画スター「中野かほる」、さらには弘明寺・銀星座の柿落としを担った「近江二郎」らの姿、そしていにしえの横浜演劇界がくっきりと浮かび上がってきます。そして、そこから見えてきたのは、戦前・戦中・戦後の大衆演劇界を駆け抜けた男、大高ヨシヲ。
そんな謎の役者の正体を探るブログがいろいろ情報を発信しています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます