大岡川を河口から遡って行くと都橋、宮川橋、長者橋、旭橋、黄金橋、末吉橋、太田橋、栄橋……と震災復興橋が続いている。これらはわりと有名な橋なので、ご存じの方も多いと思う。
震災復興橋は都心部だけではなく、大岡川の中流から上流にかけてもいくつか残されているのである。
たとえば磯子区田中町1丁目にある田中橋。(冒頭の写真)
昭和10年12月竣工のプレートが張り付いている。
こちらは栗木1丁目にある大正橋。
大正橋も竣工年月は昭和10年7月である。
埼玉大学が提供している今昔マップ。昔と今を比較できる地図サイトだ。左は大正10年測図の地図で右は現在の地図である。
震災前にも橋が架かっていたことが分かる。おそらく木橋だったのだろう、それが地震で破壊されてしまい、しばらくは仮の橋が架けられていたと思われる。
そして昭和10年に新しい橋ができた。都心部は昭和3年ごろに復興橋ができ上るのだが、上流に向かうほどその復興は遅くなることが分かる。
ところで、田中橋は地名の田中が由来になっているのだが、大正橋の由来はなんだろうか。これは以前の記事で書いた「大正耕地」の大正を取っているのだ。
by うめちゃん
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