旧正月の十五、元宵になった。
元宵丸子(餡入り団子)を食べたり、
お墓参りしたり、家のライトアップをしたり。
本来は新春の終わりを告げる大切な祝日だが、
足早に会社に戻った人が多いから、
その「年」らしい雰囲気がずいぶん失われてしまった。
昔だと、町ごとの人が繁華街に出掛けて、
元宵の灯籠などの飾り物を見物したり、
字謎を当ててみたり、家族団欒の楽しい一日過ごすはずだった。
ところが、この二三日はどうも調子が悪いようだ。
胸が痛み、場合によってはぐう、ぐうと鳴り声をしたりする。
病院に通っていないが、
気胸を再発しているのでは?と考えて、
運動などを敬遠するようにしている。
運が良ければ、穴が塞いでくれるかもと。
それなりに、余計に心配になって、
また簓で神経を洗われるような刺激に反応してしまう。
我が子の腕白ぶりを見て
苛立つ時刻も増えてきた感じがする。
情けないながらも、
どうしようもない私は
やはり地獄のどん底にいる一凡夫
にすぎないことに気づかされる瞬間でもある。
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