スミサキ日記

お前は思いやりがない、は今まで2度言われた

真夏と冬の間は会社も訃報が多い。
思えば、泣くほど悲しかったのは中2のときの祖父が最後かもしれない。20のときは小学校からの友人、就職して5年のときはお世話になった現場班長さんが亡くなり、ちょっとした虚無感はあったが、あれは悲しみだったのだろうか。
10代後半以降は、悲しいというか、みんな先に脱出していったという事実だけを考えていた。

何と言うか、死生観?この世界をどう思うか?が人とは違うらしい、というのが、この世界で生きづらいと思うときがある根源な気がしないでもない。

妹たちや友人たちが子供を産んだときも、望んでいることだし、世間的には望ましいことだから、おめでとうとお祝いするけれど、真に理解するときは来ないのだろうとも思っている。親に話すと、お前はいつまで思春期、反抗期なんだと言われそうで(別に反抗している訳ではなく、相容れないなと思っているだけだが)、あと社会的に生きにくくなりそうで、リアルの生活で話したことはないけれど。

そういう斜に構えた(と見られそうな)気持ちと、生きていて楽しいとか素直な喜怒哀楽があるときと、どちらも本当だなと自分で認められるまで、ずっとずっと生きにくかったように思う。比較的子供の頃から「スミちゃんは変わっている」と評されること多くて、それは個性があるということかなとうれしく思うこと多かったけれど、通知表に「責任感は強いが思いやりがない」と書かれたり、クラスで孤立した頃から、「普通」ではないこと、「普通」が分かったとしてもそのように振舞うことに嫌悪を覚えることが苦しかった。他人が「普通」に振舞うのはいいんだよ、別に嫌悪も抱かないし、そういうものだと思うし、排除したり馬鹿にしたりする気はない、でも自分が自分を押し殺してまで「普通」に振舞うのはどうなのか。社会に溶け込む利益と、捨てられない「自分」の板挟みだった。
……子供の頃、作家か画家になりたいと言ったのはね、そうしたらあまり人と会わずに生きていけるだろうと思ったからなんだよ。あの頃はそうするのが好きというより(もちろん他のことより好きではあったが)、すでに人付き合いのわずらわしさから逃れたかった。父から「人を知らなければものにはならない(稼げない、生きていけない)」とぶった切られたけど。

自分はサイコパスなのだろうかと考えたこともあったな。でも先生には思いやりがないと言われたけれど、共感や同情はできない訳じゃなかったしやっていたと思うんだが、どうだろう。確かに自分の内面ばかり考えているけれど、どちらかというと、自分は出来損ないで社会にとって不適合というかふさわしくないから、溶け込んで生きていくためにはみんなを表面上でも理解してそれらしくふるまう必要があると、自分とみんなの差異を分析し修正していたから。もし個性のままにふるまえばたちまちつま弾きに遭ってのたれ死ぬだろうと思っていたから。(中3でいじめられたことは未だに引きずっている。)他人がどう思うかはものすごく気にしていた、いつ「こいつは変だ、我々の社会にいらない」と言われるか、気付かれるか、おびえていた。自分から痛い思いや辛い思いはしたくないし、迫害されたくないし、わざわざ他人にも味わってほしくない。いや、まあ、他人がそうなると面倒なので、味わってほしくないとかできれば関わり合いになりたくない面倒くさい興味ない、とも言えるけど……。

ちゃんとした共感ではないかもしれないが、良心的に生きた方が面倒がなくて楽だし幸せを感じられるので、気質はあるかもしれないが犯罪者にはならないと思う。…辛い思いをしている人に寄り添うのは苦手だが、「お前なんて辛い思いをしていればいい」という訳ではない、そういうのを知った自分が不快・面倒なので、解決できることならしようかな、と、そういう感じにはなるが。

……なもんで、訃報を聞いた場合、大抵のリアクションは「そうなんだ」になってしまう。親や近しい友人、妹たち、甥姪相手でもそうなりかねない自分に、逆におびえているところでもある。いやちゃんと衝撃は受けると思うんだけど。多分。
だって……そもそも……生きていることって幸せか?

(私の中にはきっと、中3のときと2011年のときの、見捨てられた、この世界に味方はいない、という感覚がものすごく強いのだ。他人からの好意を全く受け取らない訳じゃないし、みんなのこと、多少は好きだけど、生きるか死ぬかになったら見捨てられるんだよなぁ、きっと自分もそうするだろうしそこまで愛せないやという虚しさが)
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