3月11日。

あの日から一年。

どのメディアも忘れてはいけない、と
思い出したように被災地からの映像を流してる。



忘れられない。
忘れたくても、忘れられない。
あの日あの揺れを体験し
私なんかより、もっと恐ろしく悲しい体験をした人ならなおさら。



平穏な当たり前の生活を取り戻してる私でさえ
昨日のことのようにすべてを思い出す。

自然の恐ろしさを立て続けに体感したならなおさら。
もう一年。
まだ一年。
どちらもあるし、人によって感じ方は違うし。



まだまだ目指す復興には程遠いし
不安や悲しみもたくさんあるけど

いろんな人に支えられ
決して忘れるのではなく
悲しみや辛さの上にささやかな幸せや優しさを重ねて
みんなが元気になっていけたらいい。




思い出すのは

何度も襲ってくる大きな揺れ。
何も知らずに大雪が降る中歩き帰路に着いた2時間強。
寒さに震えながら過ごした体育館。
ライフラインが断たれ誰とも連絡がつかなかった3日間。
蝋燭の炎。
ラジオから流れてくるたくさんの音楽。
買い出しのため雪のなか3時間並んだスーパーの長蛇の列。
電気が来た時の感動。
やっとつけたテレビで見た信じられない光景。
何もかもなくなっていた
何度も通ったおばあちゃんちの海。
燃えてしまっただんなさんの故郷。
ありえない忙しさでくたくたになるまで働いた日々。
いろんなこと、たくさん…

そしてあの日の夜
避難所に向かう本当に真っ暗な夜
見上げた空に輝いていた
この世のものとは思えない無数の美しい星たち。



たくさんの人に励まされ、支えられ
自分もきっと誰かを支えながら
普通の生活を送れることに感謝していきたい。

やっぱり人はどんな形でも
人と繋がっていないと生きていけないから。

これを『絆』って言うんだね。



今年も早く春がくればいいな。