サンマリンでは約30年前のダイビングの創成期をリアルに生きてきた
人達がたくさんいる。
批判覚悟で書くと、当時はスピアフィッシングと言って、潜って魚を突くのが
主なダイビングの目的だった。
私が小学生の頃、夕方店に行くと、浅黒く日に焼けたおっさん達がクーラー
ボックスを開けて、「ほら、でかいやろ!持ってみな!」
と自慢げに大きな魚を、小さい私に手渡す。
とても重そうに持つと、そのおっさん達がとても嬉しそうな顔をしていたのを
今でも覚えている。
ある程度大きな魚を突いたら、墨をつけて魚拓をとる。
それを、店に展示されるという栄冠を得ることができるのだ。
昔のサンマリンをご存知の方であれば、壁一面、魚拓で
いっぱいだったのを覚えていると思う。
まだダイビングが確立されていなかった時代、自分達で作り上げた
男達の話は重い。そして勉強になる。
ここでは書けない様な無茶な逸話が数え切れない程でてくるが、
不思議な事に、どれもこれも自分の命を守る為に、どこかで完璧な
くさびをうっているのだ。
近年スピアフィッシングが出来る海はほとんどなくなり、そんな
ダイバー達の活動の場は狭まってしまって元気がないのだが、
今までの経験を生かして、是非今のダイビングを楽しんで欲しい
と思う。
最後にそのお客さんが私に言った一言。
「おのれの命はおのれで守らなあかん!
お前もそれをお客さんに教えなあかんで。」
言葉は悪かったが、とても心に響いたのだ。
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ダイビングスクール
サンマリンショップ姫路のホームページ
http://www2.plala.or.jp/sunmarine/
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