TUSAインフレーターボタンの給気が止まらない対処事例
2023-08-21 15:50:49
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このTUSAインフレーターは操作性も軽く、メンテナンスもしやすいので私も推しております。
ただこまめなメンテナンスをしないとトラブルは起こりやすいです。
今回TUSAのBCをご購入いただいたお客様の修理対応をしましたので情報共有します。
【症状】
購入1年未満。給気ボタンを押して無いのにポコポコ音とともに勝手に給気される。
時間経過とともに給気量が増える。
中圧ホースを抜くと止まるが、一度給気ボタンを押すと給気が始まる。
【お客様の現場対応】
ダイビングは給気の時だけ中圧ホースを刺して給気し、後は排気と呼吸だけで乗り越えた。←素晴らしい!!100点!!!
【原因】
チルト(棒と平面)部に潮やカルキが固形化していたことによるもの。
水洗いは丁寧にしていたものの、タイミング悪く海水やカルキ等がごくわずかに残った可能性。
【今後の対策】
水洗い終了時に「水洗い後に給気ボタンを押して、水を排出する」(取説写真参考)
ちなみに、私は上記は行わず、「水洗いは給気ボタンを押しながら洗い」その後「エアを通して給気ボタンを数回押して内部の水分を少し吹き飛ばす」を実施。
当店ゲストも実施しており、給気止まらずの経験はほぼありません。
その上で、1年に1回程度の定期的なオーバーホール。これでこのトラブルはほぼ防げます。(ゼロでは無い)
ダイブ前には、給気ボタンを押して離してを繰り返し、エアが止まるかを念入りに要チェック。
(私も毎回実施)
基本的には音で確認するが、より念入りにしたい場合は、肩口からインフレーターを外して耳を当てると微量のエア漏れも判別可能。
【現場での対応】
今回のような腐食であれば、工具に慣れた方なら対応可能。(工具2つ必要)
ここを外す。(肩口やインシュロックは外さなくてもOK)
モンキー2つで2か所を挟み緩める。
今回の給気が止まらなかった現物写真。
僅かに白っぽくなっているのが引っかかり戻らなくなったことにより給気が止まらない要因。
棒の部品を布でキレイにふき取るだけで改善。
どうしても止まらない場合は、少しだけスプリングを伸ばしてスプリング圧を強める。
今回は製造上の問題ではないのでメーカー保証は対象外ですが、当店購入品につきお店保証でオーバーホール無償対応しました。(念のため薬品使用)
今回のように1年未満でというのは私も記憶になくレアケースですが、OHせずに継続使用していたり、水洗いが効果的にできていないと、結構多いトラブルです。
確率で言うと、一般的なレギュレーターのフローよりも圧倒的にトラブルが起こりやすいです。
今回のお客様は音で気が付き対応も100点でしたが、気泡等も目では見えない場所ですので「知らず知らずのうちに給気されている」というケースはTUSAのBCに限らず、かなり高い確率で起こっています。
(メンテナンス経験から確実。)
給気量が進むと急浮上のリスクが伴い、命に関わるトラブルにもなりますので、ダイブ前には給気ボタン部の正常動作を点検し、レギュレーター同様にBCインフレーターボタン(メーカー問わず)も必ずこまめにオーバーホールしてください。
水分逆流トラブルが非常に多いため、このキャップは装着しない習慣を付けた方が私は良いと思います。
【その他TUSAインフレーターについての知識UP情報】
https://blog.goo.ne.jp/sunmarineshop/e/2c24ace4f08fcd0045c09a41ef9aa872
https://blog.goo.ne.jp/sunmarineshop/e/54703517f7737d3b605262ea54582bb0
https://blog.goo.ne.jp/sunmarineshop/e/be3ee2c0c40526a0711d73260dbeb343
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