タンクの種類と適正ウエイトについて その1
2010-09-23 09:44:25
サンマリンしんです。
今日はタンクの種類と適正ウエイトについてのお話です。
まず始めに・・・
あくまで初心者ダイバーさんが、現場の海で役立つ情報になれば、
という内容です。
下っ端インストラクターである私に高度な知識はないですし、詳細な数値も適当ですのでお許し下さいね(^^ゞ
まずはタンクの種類について。
日本国内(沖縄含む)では、スチール(鉄製)タンク、
それに対して海外等リゾートではアルミ(アルミ製)タンクが主流です。
まず自分が使うタンクはどちらの種類なのか?ということを知っておかなければ、
自分のウエイト量は分かりません。必ずスタッフに確認してください。
では、これらの2種類のタンクの違いについて、
実際の数値を参考に話を進めてみます。
※数値は分かりやすく省略しています。
最もポピュラーな「10L スチールタンク」の陸上重量は13kg。
空気(200気圧時)やバルブも含めた総重量は16㎏にもなります。
※空気だけの重さで2キロ以上あります。
このタンクの浮力(↑に浮く力)は12㎏。
※体積が大きいほど浮力も大きくなります。
沈む力は、(16-12)4kgということになります。
4キロのマイナス浮力、ということです。
それに対して、「10Lアルミタンク」の陸上重量は14kg。
空気やバルブも含めた総重量17k。
※実はスチールタンクより、アルミタンクのほうが陸上では重いんですよ。
この浮力(↑に浮く力)は15,5kg。
※アルミタンクの方が総体積が大きいのです。
このタンクの沈む力は、(17-15,5)1,5kg。
1,5kgのマイナス浮力ですね。
スチールタンク沈む力が4kgに対し、
アルミタンクの沈む力は1,5kg。
ということは、「アルミタンクは浮力(浮く力)が大きいので、
スチールタンク時よりもウエイトを約2キロ増やさなければならない」ということです。
例えば、日本の海でスチールタンクで「4キロ」が適正ウエイトならば、
アルミタンクなら、「6キロ」が適正ウエイトになります。
【注意】アルミタンクの種類によって、+2キロよりも、
さらに増やす必要があるもの(例えば12Lアルミタンクとか)、
逆に+2キロも必要ないもの、スチールと同等でよいもの
(一部外国製タンク)もありますので、初めて行く海外等では、
現地スタッフに、「スチールタンクから+2キロで良いか?」
ということを確認下さい。
次にタンクの容量(サイズ)について。
現在日本では「10L」というタンクが主流です。
従来は、「12L」や「14L」タンクというやや大きな容量のタンクが一般的でしたが、
最近は、1日に2本、3本と潜ることが一般的になってきたからでしょうか、
大きなタンクを用意しているお店は少なくなりました。
サンマリンでは、エアー消費量に個人差があって当然、という考えから、
男性12L、女性10L、をベースに、個々に合わせて提供しています。
いまだに、あえて14Lを好むベテランさんも多くいます。
ここでは、現実的な10Lと12Lタンクの浮力の違いについてお話します。
この2つを比較すると、重い12Lタンクの方が、相当沈むんじゃないか、と
誤解されている方が多いかもしれません。
では数値を列記してみます。
10L スチール 重量13k 総重量16㎏ 浮力12㎏
【200気圧時沈む力 4kg】
4kgのマイナス浮力。これは上記で示した数値と同じです。
では12Lなら?
12Lスチール 重量15k 総重量18,5kg 浮力14kg
【200気圧時沈む力 4,5kg】
実は浮力は500gくらいしか違わない、ということが分かっていただけるかと
思います。
私たちは、10L・12Lと毎回のように併用しているので実体験として
よく分かりますが、別段ウエイト増減の必要もないわけです。
さて、これは意外と知られていないことかと思いますが、
大体のお店では、希望すれば大きめのタンク(12L)を用意してくれます。
例えば、自分のエアー消費が早くて心配、という方は、大きめのタンク(12L)
を借りられないか、聞いて下さい。
遠慮は全く不要。チーム全体の安全度が増すので、スタッフ側もそれを
望んでいます。
また、自分のエアー消費は一般的にどうなのか?ということは、一緒に
ダイビングしているスタッフさんに聞いたら即答してくれます。
初めてのお店でも、1本一緒に潜ったら分かりますので、相談してみてください。
そのときに効果的な呼吸ができているかどうかも聞くと参考になりますよ。
せっかくインストラクターさんとダイビングしているのですから、魚の名前だけでなく、
スキルもドンドン学びましょう!
そして、最も大事なことは、エアー消費が早いのが、
下手なダイバーではなく、恥ずかしいことでもない、ということです。
元々、人と競うことがないのがダイビングの良さですから、エアー量を他人と
比較し、一喜一憂することは無意味で、非常に愚かなことなのです。
自分のエアー消費量を自分で把握し、その範囲内で、余裕をもった準備や水中での対応をすることが、
上手なダイバーなのです。
エアー消費についてはまたいつか詳しく・・・。
次回は本題の適正ウエイトとは何?について熱く述べたいと思います。(笑)
ご不明な点は下記までお問い合わせください。
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ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました(^^)
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