天気図を見る限りは、明日辺りからまた強い高気圧に覆われるので
安定した天気になりそうです。
さて、いつもは地味な日本海の水中も、そろそろ南からの来訪者達
で賑やかな世界になってきます。
その代表格がソラスズメダイ。
コバルトブルーに輝く小さなソラスズメダイが8月中旬くらいから
出会えるようになります。この時期はまだ体長1センチくらいの
チビちゃんたちです。
体はコバルトブルー、シッポは黄色く輝き、一目見たらそのかわいさに
必ず黄色い声をあげることでしょう。(おじさん達もきっと・・・)
丁度今週末辺りは香住の岩場でスズメダイ(これは普通の銀色の魚)
の卵が見られるかと思います。
スズメダイは岩陰でオスが卵を守る性質があります。
ダイバーが近づいた時に、「こっちくるなっ!」と青白く変色した背ヒレを
立てて怒っているオスがいたら、その下に半透明のつぶつぶ卵が
ありますので観察してみて下さい。
ちなみにメスは卵産んだら「さよならぁ~」と遊びに出かけて
帰ってきませんが、いかがなもんでしょう(笑)
このスズメダイの卵が1~2週間で孵化する時期に対馬暖流に
乗ってやってきたブルーのソラスズメダイが現れます。
黒っぽいスズメダイの稚魚の中に1~2匹だけコバルトブルーの
ソラスズメダイが混ざっていたりします。
「みにくいいアヒルの子」みたいに(笑)
あとはミノカサゴや
ミナミハコフグ
キンチャクダイ(Y)
などのちょっとカラフルな生物達も島先端コースにいけば出会えます。
マニアックですみませんが、個人的にはこの時期限定の
「リュウモンイロウミウシ」が好きです。
基本的に南のウミウシなのですが、ごく狭い範囲で日本海にも生息
しています。ウミウシにありがちな毒々しさはなく、センスある配色
とデザインだと思いますがいかがでしょう。
そして、ダイバーのアイドル!?エチゼンクラゲに今年は出会えるか?
彼らが岸近くに来る時は、沖のきれいな潮と共にやってくるので、
まず確実に透明度が非常に良くなるのです。私達日本海ダイバーに
とっては神の使者みたいなもんです。
そうそう、クラゲといえば、先日Yテレビの報道ニュース担当の方から
電話があって、「お盆過ぎに発生する、日本海のクラゲについて」
という特集を組むとのこと。
色々と日本海での話をした所、現地で取材をさせて欲しいとの話
になったのですが、間髪入れずお断りしました。すみません(;´д`)
この仕事を長くやっていると、意外とこのような依頼がちょこちょこ
あったりするのですが、私には絶対無理です、テレビに出るなんて
ことは(^^ゞ
さて、そんなこんなで日本海が1年で最も輝く8月がやって
きましたよ!
ご参加予定の方はお楽しみに~♪
・・・・・・・・・・
ダイビングスクール・兵庫県姫路市
サンマリンショップのホームページ
http://www2.plala.or.jp/sunmarine/
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