陽だまり -sunny place-

花屋のひろが、進行膵臓がんの母や全国の癌患者さんに、免疫力がUPしそうなお花のお話をご紹介します。

「ばいばい、おっかさん。」

2007年06月13日 17時59分06秒 | おっかさんの病状・庭
突然ですが、先月、5月28日(月)の早朝5時に母が自宅で息を引き取りました。

母は最後の一呼吸まで生きようとしていました。
生きたかったのです。
余命数ヶ月~半年と告知を受けてから、2年2ヶ月、本当によく頑張っていたと思います。
手術でがんを取り除くことも出来ないといわれ、この時がいつ来るのかと想像も付かないほどの不安と戦い続け、苦しかったと思います。

死後、母の書いていた一言日記を読みました。
ほとんど毎日、不安や体調の変化、痛み…ごくたまに、うれしかった事。

2年間ずっと母の病院に付き添い、病気を一緒に考え、治療を探し、散歩したり、プラス方向の話をしてきました。
だけど母が5月7日に退院し自宅療養になって、私が看護に合流した16日には、母と会話することが出来ないまで様態は悪くなっていました。
こんな時期にお店の移転や一番忙しい母の日が重なり、私は、母に伝えたかった感謝の気持ちやいろんな事、何も話せなかった。

息を引き取る間際、兄弟みんな、母に一言づつ言いたかった言葉を叫びました。
ピクリとも体を動かせなかった母は、私の声の方向にわずかに顔を動かしてくれました。
きっと、聞こえていたんだと、伝わったんだと、思います。
だけど、話すことが出来なくなってしまった母の、言いたかったことは聞いてあげられなかった。

私は母を助けてあげられなかった。
今はまだ、それしか考えられないです。


今まで応援してくれたたくさんの人達、本当にありがとうございました。
母は皆さんのコメント、楽しみにしていました。
少ない母の楽しかったことのひとつでした。
心の底から感謝しています。
「ありがとう。」

このブログ、この後も続くかもしれません。
また、更新されてたら、読んでみてね。


バンビーノ

2007年05月24日 00時50分16秒 | おっかさんの病状・庭
昨日はドラマの「バンビ~ノ!」やってましたが、松本潤君に多少癒されました。(*^_^*)
バンビーノといえば、カーネーションにもバンビーノという品種(鉢花)があって、今年の母の日は完売しました。これもマツジュン効果でしょうか?感謝!
色は淡いピンクの濃淡で小輪タイプで可愛いです。
写真撮っておけばよかったなぁ。

母は38度代の熱が続いています。
朝にまた実家に行きます。

自宅療養②

2007年05月20日 23時16分07秒 | おっかさんの病状・庭
写真:庭から拝借

今日は日曜日で息子付きで実家へ行きました。
ちょうど暴れまくる5歳なのであんまり早くから行くと逆に迷惑になります。
行く前に前開きのパジャマと、肌着などの下着類を数点買って午後から行きました。

実家に付くとすぐにベッドの上で足と腕をあらってあげました。
これは昨日やってあげたかったのですが、息子の保育園のお迎え時間が迫っていたので、今日にしました。
ついでに、背中、おしり周り、顔も洗いました。
母は寒いから暖房を入れてと言い、エアコンで部屋を暖めながらですが、私は汗だくだくです。
かなりの痩せ加減なのですが、力の入らない人を動かすのは結構重いです。

方法は昨日、介護の看護師さんに教えてもらいました。
まず、ベッドの上に大きなビニールを敷き、その上に大人用の紙おむつ(広がるやつ)を3枚くらい敷き詰め、その上に寝かせ、石鹸で洗い、ペットボトルなどをシャワーに改造した物で流します。意外と紙おむつは水を吸収するので大丈夫ですよ。
最後に乾いたタオルで仕上げ拭きをしたあと保湿のためにクリームを塗ってあげると良いです。
誰かの参考になれば…。
また、いい方法があったら教えてください。

終末期の自宅療養

2007年05月19日 15時40分34秒 | おっかさんの病状・庭
やっとの更新です。
申し訳ありません…。
お店の移転、母の日がものすごい勢いで過ぎ去りました。

母は5/7(月)に退院し、自宅療養を選択し、今は家のベッドで寝ています。
私は家族に遅ればせながら、看護に参加して4日目です。
今まで行っていた病院の先生が週2回、往診に来てくれています。
訪問看護の看護師さんも週2回、先生とは別の日に来てくれています。

点滴の薬の追加や針の交換、腹水を抜いたり、体の清拭や髪を洗ってくれたり(ベッドの上で)もしてくれます。訪問看護は1回1時間半位ですがかなり助かります。

母は1日の90%以上ベッドの上で眠っています。
座っている体力もなくなってしまいました。
食欲はほとんどなく、食べれる量も相当少ないです。
いつでも腹水が抜けるように、お腹には針が刺さったままです。
点滴でもずっとモルヒネ水が投与され続けています。

そのせいなのか、時々意味不明な言葉を発したり、私の名前が思い出せなくなったりもします。
たくさん話をしたいけどなかなか難しい…。

出来ることは何でもやってあげたい。
でも、私にはなんでもないような、座る・起き上がる・トイレに行くなども母にはものすごく大変なことになってしまいました。
常に様態を見守っていたり、寝返りの介助したり、お水を口に含ませたり、トイレの介助をしたり…あまりやってあげられることがありません。
夜は父が見ていますが、なかなか寝られないようで大変そうです。

入院中は「退院したら車椅子で外散歩しようね」などと話していましたが、難しそうです。
庭にも出れていません。

でも母は一生懸命生きています。
家族も、母が過ごしやすいように頑張ります。






入院、家族招集…。

2007年04月17日 22時35分38秒 | おっかさんの病状・庭
先週、12日(木)の夜遅く、母が入院しました。
腹水がパンパンにたまり、激しい痛みに耐えかね病院へ行きそのまま入院になりました。
この3日前、腹水をかなり抜いたのですが、翌々日には元に戻ってしまいました。
今は利尿剤を増やし痛み止めの点滴をずっとしています。
今は若干落ち着いた感じです。
食欲はまったくありません。

昨日、看護師さんに「先生からご家族にお話がありますので、皆さん集まれますか?」と言われ、今日、兄・私・弟が集まりました。
先生からのお話は、

①これ以上病院での治療は難しいので、・在宅・ホスピス・入院を続けて痛みのみ取る のどれかを選んで欲しい。
②もしもの時は蘇生の処置を取りますか。

でした。
「そういう時期なんですね」という母の問いかけに先生は「そういうことです」とお答えになりました。
私達は在宅を選択し、母はもしもの時は何もしないでいいと言いました。

先生達が部屋を出られてから、「ここからあと何年か生きて、驚かせてやろう」などと言ったりしましたが、きっとみんなの頭の中はパニックです。
覚悟はしていたつもりでも出来ていなかったんだと思います。

明日で最初の「あと数ヶ月」の告知から、まる2年になります。

腹水は抜かない?

2007年04月12日 00時44分19秒 | おっかさんの病状・庭
そんなこんなで、3月末の仕事から家族の熱に突入し、もう半月実家に行けていません。
電話で母の病状をたまに確認していますが、ここの所、病院へ急に行くことが多々あるというのに私は母の助けをまるで出来ていません。
このまま新店がオープンしたら、余計行けなくなってしまう。
どうすればいいんでしょうね…。

母は腹水でお腹がパンパンだよと電話口で言っています。
あんまり溜まると、針をさし水を抜くことも出来るのですが、先生は
「腹水はがんによる炎症からでる水で、腹膜に溜まるのですが、栄養素も含まれているので、一度体に吸収させて、尿で出したほうがいい」とおっしゃっていました。
これは、別の病院の先生を含め3人の先生が同じようにおっしゃったので、多分そうなんだと思います。
母はそのために利尿剤を飲んではいますが、思ったほど尿はでず、お腹がパンパンだと言っています。
うまく吸収してくれるといいのですが。
しかし母の栄養を奪って大きくなろうという「がん」ですが、腹水として栄養素を排出するくらいなら、大事な栄養を奪わないで欲しい。

インフルエンザ

2007年04月11日 23時52分04秒 | おっかさんの病状・庭
写真:プリムラ・マラコイデス

4月に入ってすぐ、息子が熱を出し病院へ行ったらインフルエンザではなく気管支炎でした。
でも1週間近く保育園を休みました。
先週の木曜に主人が熱を出し始め、これはインフルエンザのA型でした。
そして先週の土曜の夜、ついに私も39度台の熱が出て、これは検査の結果、インフルエンザの反応は目で確認するのは困難なくらい分からず、一応タミフルを処方されました。
しかし、土曜日に一緒に仕事をしていた3人中2人が熱を出してしまいました。これは主人のか私のか、どっちかが移ってしまったんだと思います。
土曜日、私と仕事をしていなかったJちゃんも今日会ったら、熱を出していたと…。
感染って怖いですね。
みんなに申し訳ないです。

私は今日あたりから楽になってきました。
予防接種していたからまだ良いほうなのかな?

みなさん、手洗い、うがい徹底ですよ!(やってたのに…)





キンギョソウ

2007年03月27日 01時15分55秒 | おっかさんの病状・庭
おっかさんの庭には今、キンギョソウがいっぱい咲いています。
全部、去年の春咲いていた株です。
こぼれ種でもなく、株が生きていたようです。
本などでは半耐寒性1年草の記述が多いですが、実際育ててみると意外と長く咲いたり、何年もいける物も多いです。
花屋では「これは1年草?」と聞かれることが多々ありますが、私は母の育てている花を参考に本にはない裏情報などお伝えすることもあります。
感謝です。
これが自分の家で育てていない所がちょっと問題ですが…。

今は仕事や子育て、その他もろもろで自分の家の庭で花を育てるのはちょっと自信がないかも。
これでも、結婚する前は花屋でバイトしていたお給料をほぼ全て花の鉢やら苗やらに使ってしまうくらい色々育てていたのですが…。
自宅でガーデニング、憧れますが、お店で待機している大量の植物を思うとなかなか…(´`;)
だから、おっかさんの庭、頑張ってくれぇ!
なんつて☆ (*^m^*) ムフッ


今日の結果…

2007年03月26日 23時51分52秒 | おっかさんの病状・庭
今日は病院に行って来ました。
抗癌剤はまた見送りになってしまいました。
相変わらず血小板が少ないからです。
ここの所、微熱も続いています。
母も私も抗癌剤が出来ない現状には落ち込むばかりです。
でも、落ち込んでいても「がん」に勢いをやるだけで何も良いことはないです。

病院へ行く途中、玉川上水沿いを車で走って行きました。
もう、新緑がちらほら目立ちだし、桜も所々咲き出していました。
新緑の清々しさは、母の一番の薬です。
今年も自然のもつ素晴らしい「生きるちから」を母にも分けてくれることでしょう。

やっと更新…、すいません。

2007年03月19日 22時56分08秒 | おっかさんの病状・庭
写真:去年植えたヒメウツギの新芽(おっかさんの庭)

更新してなくて本当にすいませんでした。

いろいろな木々が新芽を付けていますね。
また今年も春がやってきました。
桜が咲いて、散りだすと木々が新芽を吹き出す…この風景、今年も母と見れそうです。

さっき、ドラマの「東京タワー」最終回を見てしまった。
見ないでおこうかと思っていたけど結局見ました。
ドラマの「おかん」はやっぱり、死んじゃったけど、私の中で何かが動いた。
見てよかった。
母はきっと見ていないと思う。前回も途中で見るのをやめたと言ってたから…。

私は最近母に何もしてあげていない気がする。
去年はしょっちゅう散歩も行ってたし、旅行の計画(だけでも)していたし、新しい治療法を探していた。
私は今、仕事が忙しいことに逃げ込んでいないだろうか。
今一番、大切な事はいったいなんなのか。

母は先週病院に行ったときも、抗がん剤は見送りになった。
血小板が少ないからだ。
腫瘍マーカーはかなり跳ね上がった。
CA19-9というすい臓がんの腫瘍マーカー、発見時180、最低時17.7、現在1860、と、桁が変わった。
実際、今は痛み止めで痛みのコントロールをしているだけだ。
何とかならないものだろうか。
あと、出来ることは何があるのか?
母を救うには、何を、どんな事をすればいいのか。

こんな思いが絶えず心の中で渦巻きながら、私や兄弟に、毎日の仕事や日常生活が覆いかぶさってくる。
だけど、みんな一番にしたい事は「母を助ける」事だ。