1
今日は発熱をした為に殆ど寝ています。
(昨日は、ちょっと用事があった合間に、スーツで秋葉原Heyにお邪魔させて頂きました。)
ちょっと読み返した推理小説の中で、
お薦め出来るな・・・っと思える作品をメモしてみます。
推理小説 3つ
1
炎の裁き フィリップ・マーゴリン
若手の弁護士が、訴訟でミスをして勝訴を逃し、父親から勘当される所から話が始まりますが、
今までに読んだ推理小説の中で、最も夢中になって読めました。
フィリップ・マーゴリンの作品は、外れが無く、「氷の男」「封印された悪夢」も楽しめる作品でした。
「女神の天秤」「野生の正義」はこれから読みます。
2
猫たちの聖夜 アキフ・ピリンチ
登場人物の殆どが猫、主人公も猫。
猫が猫殺しの犯人を捜す推理小説です。
続編として、「猫たちの森」も出版されています。
3
シャーロックホームズシリーズ アーサー・コナン・ドイル
これは小説で読むのが一番面白かったです。
ユーモアSF 12作品
ゲームフリークにお薦めさせて頂きたいユーモアSFとユーモアファンタジーがあります。
1
銀河おさわがぜ中隊 ロバート・アスプリン
和平の調停式か何かで・・・機銃掃射をしてしまい・・・左遷された主人公が、
財産と知力を使って軍隊を育てる・・・そんなユーモア小説。
2
お師匠様は魔物!(マジカルランド) ロバート・アスプリン
登場人物のやり取りを見ていて楽しめる・・・ユーモアファンタジー
※ シリーズとして16巻まで発売されています。
3
惑星カレスの魔女 ジェイムズ・H・シュミック
主人公が、魔女の3姉妹と出会ってから・・・一緒に旅をする話。
※ ある特定の趣向の方が、とても気に入ると思える内容。
4
ラモックス ザ・スタービースト ロバート・A・ハインライン
とてもユニークな特徴があるペットを飼っている家庭で、そのペットが起こす色々な事についてのお話。
5
卵王子カイルロットの冒険 全9巻
読んだ当時、とても感動した記憶があります。
6
ガイア(上・下) デイヴィット・ブリン
SFとしてはかなりの長編ですが、これは話が面白かったです。
※ユーモアじゃなくて、純粋なSFです。
7
こちら異星人対策局 ゴードン・R・ディクスン
(原題:マグニフィセント ワイフ)
主人公の奥様が特に活躍するユーモアファンタジー。
魔法は登場しないけど、「奥様は魔女」的な感覚。
8
誰も猫に気付かない アン・マキャフリー
猫が、主人公に悟られないように、主人公を手助けするお話。
9
ラベンダードラゴン イーデン・フィルポッツ
「ドラゴンが人を誘拐している。」
そんな話を聴いてそのラベンダードラゴンを退治する為にやって来た主人公のお話。
とてもユニークなドラゴンが登場するので、ドラゴン好きな方にもお薦め。
10
地球人のお荷物 (ホーカ星のホーカ人シリーズ) アンダースン&ディクスン
地球人の特定の人物や様式を、徹底的にマネしてしまう特徴を持つ、
クマのティディベアにそっくりなホーカ人のお話。
11
サイバーナイトⅡ 地球帝国の野望
同名のゲームの小説版です。
12
スペルシンガーサーガ アラン・ディーン・フォスター
日本では6巻まで、原作は8巻まで発売されています。
ここからは、AIや人工知能に興味がある方にお薦めな小説。
4作品
1
すばらしき友LINGO ジム・メニック
ひょんな事から、知能を身に着けてしまったLINGOと、その製作者のお話。
2
エルモにおまかせ ダニエル・キイス
知能を持つコンピューターと、その保守管理をする主人公の話。
3
エピカック ジェイムズ・ディプトリージュニア
意識を持ったコンピューターと製作者のお話。
4
ヴァーチャルガール エイミー・トムスン
実際に人間に見える外見のロボットと、そのAIを作成した開発者のお話。
・・・
実は、ユーモアファンタジーや推理小説も大好きなのです。
後、「将来が不安な若い方」には、
1
運がつかめる人つかめない人 樺 亘純
2
努力論 幸田露伴
3
日経サイエンス と ニュートン (毎号チェックして、興味を持った記事全て)
などを読まれる事をお薦めします。
ちょっとまだ熱っぽいので、この辺で失礼致します。
(・・・今年、どこかで、「F/A」や「ガンスモーク」がプレイ出来れば良いな・・・。)
(追記)
(「マンガで分かる心療内科」)
(殆どギャグマンガで、とても面白いです。)
感動するお話 転載
http://lnkto.jp/1i6ecO5
3月11日、午後2時46分。
「夢の国」であるディズニーランドで楽しいひと時を過ごしていた人たちは…突然襲う激しい揺れ。
「これもアトラクションのひとつか?」と思った人もいたかもしれない。
しかし、収まるらない揺れにようやく自分たちが大地震に見舞われたことがわかった。
そうなったが最後、人は大きく動揺する。
泣き叫ぶ子供たち。
その場から逃げようと無我夢中になる人々。
広い園内が大パニックに陥ろうとしたそのとき、場内に男性のアナウンスが流れた。
震災発生から約40秒が経過していた
「皆様におしらせいたします。ただ今、地震がありました。建物のそばにいらっしゃる方は建物から離れて広いところでお待ちください」
「地震と園外の状況は、確認が取れ次第、ゲストの方々におしらせします」
そして、沈着冷静に行動する1万人のキャストたち。
「頭を守ってしゃがんでください!」
「どうぞ その場から動かず、お座りになってください!」
と声をかけながら、不安で怯える来園者に駆け寄り、心身のケアを行う。
これが、7万人もの来園者を一切混乱させず、無事避難誘導した東京デイズニーリゾートのキャストたちの活躍の始まりだった。
東京ディズニーランドでは、震度6、来場者10万人を想定した防災訓練を、年間実に、180日行っている。加えて、5万人が3~4日過ごせるだけの食糧を備蓄している。
万が一の事態が起こり、客が怪我をしたり、最悪の死という状況に至ったりすれば、「夢の国」のブランドが嘘になる。
想定外を想定内にしておく備え。それがあってこそ、日常を忘れて虚構世界に浸ってもらうことが可能になる。それが本当の安心・安全。
「全てはゲストのため」。
その哲学がスタッフ一人ひとりに浸透していた。
午後3時22分には社長をトップとする「地震対策本部」が設置された。ディズニーランド、ディズニーシー統括責任者→エリア統括者→アトラクション責任者→スタッフの順にピラミッド型に構成される。これにより、現場の判断と指揮命令がスムーズに行き来し、全社員が総力を上げて事態に対応することができた。
現場レベルで判断できない重要事項を総括本部が決定する間、全従業員の90%を占めるアルバイトスタッフが各々の活躍を見せた。
あるスタッフは店頭のぬいぐるみ「ダッフィー」を持ち出し「これで頭をお守りください」と差し出した。
防災ずきん代わりに使用してもらうためだ。
別のスタッフは、店頭販売のクッキーやチョコレートを無料で配布。
「必ず皆様のお手元に届けますので、その場に座ってお待ちください」と、混乱が起きないように声をかけながら。
これらの行動は、誰からも命令されていない。
独自に作った地震対策基本計画に基づく防災訓練で、使えそうなものは何でも使用してよく、ゲストの安全確保のためには、たとえ店舗の商品であっても率先して提供してよいとされている。それを受け、各スタッフが自分なりに動いたのだ。
夕方、ディズニーランドには、雨が降り出し、気温10度までに冷え込んできた。その際もスタッフたちは自主的に行動した。お土産用のビニール袋や青いゴミ袋を雨カッパ用に提供、それでも足りなかったため、ダンボールまで取り出した。ゴミが散乱して園の美観が損なわれることは、「夢の国」にあってはならない。普段は食料の持参を禁止するほど、景観維持を徹底している。なのに、美観を汚すことしかならないダンボールを持ち出した。
スタッフたちが、いかに来園者の安全第一に考えていたかがわかる。
心のケアもスタッフたちは忘れていない。
お土産袋を渡しながら「皆さん、お土産袋お持ちですか?そして皆さん、お土産袋に″隠れミッキー″(ミッキーマウスの形)がいるっていうのは ご存知ですか?よろしければ探してみてください」と声をかけたスタッフ。
また、シャンデリアの近くにいたため、余震の恐怖に怯える子供たちには、「皆さん大丈夫です、僕はシャンデリアの妖精ですから。なにがあっても皆さんを守ります、大丈夫です」と明るく笑顔で話した。
スタッフだけではない。「夢の国」を支える肝心のキャラクターたちも大活躍。
地震発生直後、パレード中だったウエストランドではパレード車が緊急停止。自分で車から降りられない状態に。しかし、ミニーや妖精の外国人たちは、救出されるまでの数十分間、来園者たちに手を振り続けた。スタッフ、キャラクターの冷静かつ愛情あふれる行動が、不安の絶頂にある人々を勇気付け、なぐさめた。
夜,帰宅できない,2万人がここで一夜を過ごすことになった。まだ交通機関が不通になっている。そんな状態で園外に出れば多くの人が路頭に迷ってしまう。ならば園内で十分に休んでもらい、外の状況が落ち着いてから帰宅してもらおうという判断によるものだ。早く来園者を建物内に入れたい。しかし、そのためには、建物の安全確認が必要だった。そこで、先に、点検が済んだディズニーシーへ移動してもらうことに。
普段、ランドとシーへの行き来は、ディズニーリゾートラインという乗り物を使用する。だが当然、電気の供給は止まっているから動かせない。一般道路を歩いての移動は 大きく回り道になるし、その上、液状化現象を起こしている。
そこで、開園以来28年間守ってきた掟を統括本部は破ることに。従業員専用のバックヤードと呼ばれる通路の開放である。これにより、短距離でかつ安全にディズニーシーへと移動することができる。
そこは、配線や基盤がむき出しになった工場のような空間。「夢の国」を支える裏側を見せることは…。
しかし、スタッフが開ける扉の先に広がる光景に来園者は目を奪われた。何百人ものスタッフがペンライト片手に両サイドに並び、光の道を作っていたのだ。
2つの「夢の国」をつなぐために開放された無機質空間が、突如感動的な演出により、夢の通路へと変貌した。来園者の安全を最大限に確保しつつ、「夢の国」のイメージも演出する。ディズニーランドが見せた、プロが成せる術であった。
支給された毛布を使用し、無事に2万人は夜を過ごした。非常食の温かい「ひじきご飯」も ふるまわれた。こうして、東京ディズニーランドでの長い一日が終わった。
その後、4月15日まで東京ディズニーランドは閉園した。再開時には、ミッキーやミニーとの再会を待ちわびたファン1万人が列を成した。ディズニーランドとディズニーシーを合わせ、年間来場者数は 約2500万人を誇る。その驚異的な来園記録を維持する秘密が、震災対応で明らかとなった。
参照
http://lnkto.jp/1i6ecO5
今日は発熱をした為に殆ど寝ています。
(昨日は、ちょっと用事があった合間に、スーツで秋葉原Heyにお邪魔させて頂きました。)
ちょっと読み返した推理小説の中で、
お薦め出来るな・・・っと思える作品をメモしてみます。
推理小説 3つ
1
炎の裁き フィリップ・マーゴリン
若手の弁護士が、訴訟でミスをして勝訴を逃し、父親から勘当される所から話が始まりますが、
今までに読んだ推理小説の中で、最も夢中になって読めました。
フィリップ・マーゴリンの作品は、外れが無く、「氷の男」「封印された悪夢」も楽しめる作品でした。
「女神の天秤」「野生の正義」はこれから読みます。
2
猫たちの聖夜 アキフ・ピリンチ
登場人物の殆どが猫、主人公も猫。
猫が猫殺しの犯人を捜す推理小説です。
続編として、「猫たちの森」も出版されています。
3
シャーロックホームズシリーズ アーサー・コナン・ドイル
これは小説で読むのが一番面白かったです。
ユーモアSF 12作品
ゲームフリークにお薦めさせて頂きたいユーモアSFとユーモアファンタジーがあります。
1
銀河おさわがぜ中隊 ロバート・アスプリン
和平の調停式か何かで・・・機銃掃射をしてしまい・・・左遷された主人公が、
財産と知力を使って軍隊を育てる・・・そんなユーモア小説。
2
お師匠様は魔物!(マジカルランド) ロバート・アスプリン
登場人物のやり取りを見ていて楽しめる・・・ユーモアファンタジー
※ シリーズとして16巻まで発売されています。
3
惑星カレスの魔女 ジェイムズ・H・シュミック
主人公が、魔女の3姉妹と出会ってから・・・一緒に旅をする話。
※ ある特定の趣向の方が、とても気に入ると思える内容。
4
ラモックス ザ・スタービースト ロバート・A・ハインライン
とてもユニークな特徴があるペットを飼っている家庭で、そのペットが起こす色々な事についてのお話。
5
卵王子カイルロットの冒険 全9巻
読んだ当時、とても感動した記憶があります。
6
ガイア(上・下) デイヴィット・ブリン
SFとしてはかなりの長編ですが、これは話が面白かったです。
※ユーモアじゃなくて、純粋なSFです。
7
こちら異星人対策局 ゴードン・R・ディクスン
(原題:マグニフィセント ワイフ)
主人公の奥様が特に活躍するユーモアファンタジー。
魔法は登場しないけど、「奥様は魔女」的な感覚。
8
誰も猫に気付かない アン・マキャフリー
猫が、主人公に悟られないように、主人公を手助けするお話。
9
ラベンダードラゴン イーデン・フィルポッツ
「ドラゴンが人を誘拐している。」
そんな話を聴いてそのラベンダードラゴンを退治する為にやって来た主人公のお話。
とてもユニークなドラゴンが登場するので、ドラゴン好きな方にもお薦め。
10
地球人のお荷物 (ホーカ星のホーカ人シリーズ) アンダースン&ディクスン
地球人の特定の人物や様式を、徹底的にマネしてしまう特徴を持つ、
クマのティディベアにそっくりなホーカ人のお話。
11
サイバーナイトⅡ 地球帝国の野望
同名のゲームの小説版です。
12
スペルシンガーサーガ アラン・ディーン・フォスター
日本では6巻まで、原作は8巻まで発売されています。
ここからは、AIや人工知能に興味がある方にお薦めな小説。
4作品
1
すばらしき友LINGO ジム・メニック
ひょんな事から、知能を身に着けてしまったLINGOと、その製作者のお話。
2
エルモにおまかせ ダニエル・キイス
知能を持つコンピューターと、その保守管理をする主人公の話。
3
エピカック ジェイムズ・ディプトリージュニア
意識を持ったコンピューターと製作者のお話。
4
ヴァーチャルガール エイミー・トムスン
実際に人間に見える外見のロボットと、そのAIを作成した開発者のお話。
・・・
実は、ユーモアファンタジーや推理小説も大好きなのです。
後、「将来が不安な若い方」には、
1
運がつかめる人つかめない人 樺 亘純
2
努力論 幸田露伴
3
日経サイエンス と ニュートン (毎号チェックして、興味を持った記事全て)
などを読まれる事をお薦めします。
ちょっとまだ熱っぽいので、この辺で失礼致します。
(・・・今年、どこかで、「F/A」や「ガンスモーク」がプレイ出来れば良いな・・・。)
(追記)
(「マンガで分かる心療内科」)
(殆どギャグマンガで、とても面白いです。)
感動するお話 転載
http://lnkto.jp/1i6ecO5
3月11日、午後2時46分。
「夢の国」であるディズニーランドで楽しいひと時を過ごしていた人たちは…突然襲う激しい揺れ。
「これもアトラクションのひとつか?」と思った人もいたかもしれない。
しかし、収まるらない揺れにようやく自分たちが大地震に見舞われたことがわかった。
そうなったが最後、人は大きく動揺する。
泣き叫ぶ子供たち。
その場から逃げようと無我夢中になる人々。
広い園内が大パニックに陥ろうとしたそのとき、場内に男性のアナウンスが流れた。
震災発生から約40秒が経過していた
「皆様におしらせいたします。ただ今、地震がありました。建物のそばにいらっしゃる方は建物から離れて広いところでお待ちください」
「地震と園外の状況は、確認が取れ次第、ゲストの方々におしらせします」
そして、沈着冷静に行動する1万人のキャストたち。
「頭を守ってしゃがんでください!」
「どうぞ その場から動かず、お座りになってください!」
と声をかけながら、不安で怯える来園者に駆け寄り、心身のケアを行う。
これが、7万人もの来園者を一切混乱させず、無事避難誘導した東京デイズニーリゾートのキャストたちの活躍の始まりだった。
東京ディズニーランドでは、震度6、来場者10万人を想定した防災訓練を、年間実に、180日行っている。加えて、5万人が3~4日過ごせるだけの食糧を備蓄している。
万が一の事態が起こり、客が怪我をしたり、最悪の死という状況に至ったりすれば、「夢の国」のブランドが嘘になる。
想定外を想定内にしておく備え。それがあってこそ、日常を忘れて虚構世界に浸ってもらうことが可能になる。それが本当の安心・安全。
「全てはゲストのため」。
その哲学がスタッフ一人ひとりに浸透していた。
午後3時22分には社長をトップとする「地震対策本部」が設置された。ディズニーランド、ディズニーシー統括責任者→エリア統括者→アトラクション責任者→スタッフの順にピラミッド型に構成される。これにより、現場の判断と指揮命令がスムーズに行き来し、全社員が総力を上げて事態に対応することができた。
現場レベルで判断できない重要事項を総括本部が決定する間、全従業員の90%を占めるアルバイトスタッフが各々の活躍を見せた。
あるスタッフは店頭のぬいぐるみ「ダッフィー」を持ち出し「これで頭をお守りください」と差し出した。
防災ずきん代わりに使用してもらうためだ。
別のスタッフは、店頭販売のクッキーやチョコレートを無料で配布。
「必ず皆様のお手元に届けますので、その場に座ってお待ちください」と、混乱が起きないように声をかけながら。
これらの行動は、誰からも命令されていない。
独自に作った地震対策基本計画に基づく防災訓練で、使えそうなものは何でも使用してよく、ゲストの安全確保のためには、たとえ店舗の商品であっても率先して提供してよいとされている。それを受け、各スタッフが自分なりに動いたのだ。
夕方、ディズニーランドには、雨が降り出し、気温10度までに冷え込んできた。その際もスタッフたちは自主的に行動した。お土産用のビニール袋や青いゴミ袋を雨カッパ用に提供、それでも足りなかったため、ダンボールまで取り出した。ゴミが散乱して園の美観が損なわれることは、「夢の国」にあってはならない。普段は食料の持参を禁止するほど、景観維持を徹底している。なのに、美観を汚すことしかならないダンボールを持ち出した。
スタッフたちが、いかに来園者の安全第一に考えていたかがわかる。
心のケアもスタッフたちは忘れていない。
お土産袋を渡しながら「皆さん、お土産袋お持ちですか?そして皆さん、お土産袋に″隠れミッキー″(ミッキーマウスの形)がいるっていうのは ご存知ですか?よろしければ探してみてください」と声をかけたスタッフ。
また、シャンデリアの近くにいたため、余震の恐怖に怯える子供たちには、「皆さん大丈夫です、僕はシャンデリアの妖精ですから。なにがあっても皆さんを守ります、大丈夫です」と明るく笑顔で話した。
スタッフだけではない。「夢の国」を支える肝心のキャラクターたちも大活躍。
地震発生直後、パレード中だったウエストランドではパレード車が緊急停止。自分で車から降りられない状態に。しかし、ミニーや妖精の外国人たちは、救出されるまでの数十分間、来園者たちに手を振り続けた。スタッフ、キャラクターの冷静かつ愛情あふれる行動が、不安の絶頂にある人々を勇気付け、なぐさめた。
夜,帰宅できない,2万人がここで一夜を過ごすことになった。まだ交通機関が不通になっている。そんな状態で園外に出れば多くの人が路頭に迷ってしまう。ならば園内で十分に休んでもらい、外の状況が落ち着いてから帰宅してもらおうという判断によるものだ。早く来園者を建物内に入れたい。しかし、そのためには、建物の安全確認が必要だった。そこで、先に、点検が済んだディズニーシーへ移動してもらうことに。
普段、ランドとシーへの行き来は、ディズニーリゾートラインという乗り物を使用する。だが当然、電気の供給は止まっているから動かせない。一般道路を歩いての移動は 大きく回り道になるし、その上、液状化現象を起こしている。
そこで、開園以来28年間守ってきた掟を統括本部は破ることに。従業員専用のバックヤードと呼ばれる通路の開放である。これにより、短距離でかつ安全にディズニーシーへと移動することができる。
そこは、配線や基盤がむき出しになった工場のような空間。「夢の国」を支える裏側を見せることは…。
しかし、スタッフが開ける扉の先に広がる光景に来園者は目を奪われた。何百人ものスタッフがペンライト片手に両サイドに並び、光の道を作っていたのだ。
2つの「夢の国」をつなぐために開放された無機質空間が、突如感動的な演出により、夢の通路へと変貌した。来園者の安全を最大限に確保しつつ、「夢の国」のイメージも演出する。ディズニーランドが見せた、プロが成せる術であった。
支給された毛布を使用し、無事に2万人は夜を過ごした。非常食の温かい「ひじきご飯」も ふるまわれた。こうして、東京ディズニーランドでの長い一日が終わった。
その後、4月15日まで東京ディズニーランドは閉園した。再開時には、ミッキーやミニーとの再会を待ちわびたファン1万人が列を成した。ディズニーランドとディズニーシーを合わせ、年間来場者数は 約2500万人を誇る。その驚異的な来園記録を維持する秘密が、震災対応で明らかとなった。
参照
http://lnkto.jp/1i6ecO5