そのおとめの名はマリアといった。
天使は、彼女のところに来て言った。
「おめでとう、恵まれた方。
主があなたと共におられる。」
マリアはこの言葉に戸惑い、
いったいこの挨拶は何のことかと考えこんだ。
すると、天使は言った。
「マリア、恐れることはない。
あなたは身ごもって男の子を産むが、
その子をイエスと名付けなさい。」
マリアは天使に言った。
「どうして、そのようなことがありえましょうか。」
天使は答えた。
「聖霊があなたに降《くだ》り、
いと高き方の力があなたを包む。
あなたの親類のエリサベトも、
年をとっているが、
男の子を身ごもっている。
不妊の女と言われていたのに、
もう六か月になっている。」
マリアは言った。
「わたしは主のはしためです。
お言葉どおり、この身に成りますように。」
そこで天使は去って行った。
(Luke1)
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