SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【ミキシングビル道】文具でビークルを作る・番外編

2007-06-17 05:00:03 | Mixing-build
今回の作品の利点は「安価な素材と難易度の低い工作でできる本体」に「作り手それぞれが独自のアウトフォルムを形作っていける」ことにあるのではないかと考えます。

つまり、画像の段階までの機体の「内骨格」の基本造形を共有することによって、複数のユーザーが同一設計の機体を手にすることができる。その上で外装(デコレーション)を自由にアレンジして固有の機体をカスタムしてゆくことが可能である。
これなら作業的にもずっと楽だし、既存の玩具や模型をそのまま流用するよりも「自分で作った感」を強く感じることができます。労力に比べて自己満足度が高い、というわけですね。実際作業をするとそれが良く分かります。作業に費やされる時間と技術は本格的なスクラッチビルドにチャレンジするよりもはるかに楽です。
「出来合いの共通した骨組みに、外装を個人でアレンジ」…。
よくよく考えてみればこれはそもそもミゼットのフィギュアのコンセプトでもあり、フィギュアを単なるコレクションアイテムに止まらせること無くよりホビー方面に傾ける試みである…と。「商品はあくまで素材であり、遊びの主格であるユーザーの手によって初めて完成すべきものである」という私個人の理念から来ています。
そう考えるとこうしたミキシングビルドでの遊びは、現状で金型成型品であるイプシロンミゼットとごく少数生産のガレージキットを除けば極めてアイテムのリリース状況が悪い中、そういう「楽しみ方」を提供する手段としてはかなり有効なのではないかと考えるのです。

これは何も当企画に限ったことではありません。

例えば大手でもメーカー商品のリリース状況が疎になった作品のモチベーションを維持するのであれば、酷な話ではありますがユーザーサイドが中心となって「より安上がり」で「より多くの人が参加できる」様な「遊び方」を提案しなければならないと考えるのです。
当然そうした意識は本来であれば作り手側がしっかりと持つべきものと考えますので、この作品に限れば、少なくとも私は最大限の努力と「諦めない意思」を持つことを心がけたく考えます。
願わくば、こうしたサイズとジャンルのアクションフィギュアがかつてのように隆盛を取り戻せることを期待したいものです。






まぁ小賢しい理屈繰りは別にして、とりあえず、ミキシングビルドでもしてみませんか?

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