【日用品＋】トランシーバー

トランシーバー…。それは昔の子供が持つことが出来た最高の通信ツール…！
当時「○○ごっこ」をやる際にはこれを１対もっているだけで格段にそのフィールドが広がり、また臨場感も満点であった。
この魔法のアイテムを手にするだけでちょっとしたスパイ気分が満喫できたのである。
…ただし、お金持ちの子供しか持ってなかったという難点(結果、役回りに格差が生まれる当時から存在した社会的理不尽)がそこにはあった、当然私もその恩恵には与れなかった(…で、スクラップ工場でエクステンション・アンテナ・ロッドだけを拾ってきて「気分」だけ楽しんでた)部類である。

当時のトランシーバーと言えばもっと大きく、やたらと金属的でしかも重かった。いや、そこがまたメカニック感を味わえてたまらなかったのであるが、今ほどコンパクトで軽く、しかも安価ではなかった。
画像のトランシーバーは大人になってから、後輩の学園祭の手伝いのために購入したものである。その後防災用具のリュックにしまいこんだまま十数年使われぬまま現在に至る。携帯電話が昔のトランシーバー並みにデカくて重かった時代のお話であります…。

めでたし、めでたくもなし…つーか、どーでもよし。












改めて考えてみると、今時携帯電話がトランシーバーの代わり(それ以上)になっているのでもはや防災用具としてもお役目ご免の状態。
じゃあこの時代トランシーバーは必要ないか？といえばさにあらず。
こういう時こそ一見必要が無くなったと思われるアイテムの活路を見出すスキルこそモノを作る人間に求められるスキルなのではないかと考えます。
流行ばかり追っているのはお世辞にもクリエーター足り得るとは言えませんわいな。