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こんばんは。
関東甲信越はまもなく梅雨入りということで不安定な天気が続くようで。
雨にも負けず、歩く歩く。ここ最近は散歩ざんまい。
何回やってもお金かからんし(知らぬ間に電気代は上がるし)
しかし、ここにきて傘、ゼロ本(どこいった俺のビニール傘)。
葉を転がる水滴から雨をすいこんだ土の匂いから生命の喜びを感じたり。
最近はライブの前にしっかり練習してからのぞんでる。
おいおい、それって当たり前のこと。はい。
長年やってるからこそ「何回もライブしてるから大丈夫」とお座なりになってた部分があった。
ストロークや発声、間合い、ギターの構えだけでも奥は深いもので。
まだまだ答えが出ない。というか答えは無数にある。
狙い通り行く時は本当に気持ちいいもんで。20分ライブでも駆け抜けた時は爽快。
ま、当たり前のように狙い通りいかない部分も多々ある。録音や録画を見る度、反省。
落語家さんは何度も何度も同じ話を何十年も舞台で擦り合わせて一つの話の(自分なりの)完成形がわかるという(わからないまま死ぬことがほとんどとも)。
完成形がわかった後もそれが毎回出せるかというと、そうでもなく。また迷いを繰り返す。
音楽もそう。自分と相手の間にある空気を震わせて感動させていく。
クイズとは違って答えが無数にあるから、簡単だし簡単じゃない。
たとえば愛する人を笑顔にするという人類共通の目標。
赤ちゃんが出来ちゃう時もあれば、お坊さんにも出来ない時だってある(だって離婚してた)。
落語も音楽もいつも同じお題(曲)なのに面白い。そこに人生の機微があると思う。
落語家と決定的に違うのは師匠がいないこと。
カッコよく書けば、我流。カッコ悪く書けば…いくらでも書けるからやめとく。
このブログとは別に日記を毎日綴ってて(ネットでは見れないやつ)、
たまに見返すんだけど、数年前の自分の言葉にヒントもらってる。
「曲の終わり方には余韻を」「お客さんにとって焦りは悪魔」
「ライブは鍛錬5割、実験2割、楽しむ5割」
「リズムに乗るんじゃなくて、リズムを吸って吐く」
「センスは平均値の隣にいる」
「メンバーでコメダ珈琲行ってからライブするとグルーヴ高まる」
「野菜は焼いた方がうまい」
妙に説得力があるな、と、こいつ。
あ、そりゃそうかこいつの信念は俺の信念でもあったんだ。
散歩しながら今日も繰り返す、こいつと俺問答。
そんな以下、ライブスケジュールです。
●6/11(土)新宿Marble※時間帯が昼から夜に変更しました。
ハシグチカナデリヤ×Marble pre.7daysで11STAGE
-ハシグチ7ELEVEN チャレンジ-STAGE9 分解豆49
ハシグチカナデリヤ/小豆原一朗(クオーツ星)/さとうしゅうさく
OA 志水亮
開場18:30/開演19:00
¥3000(ドリンク代別)
予約はこちら
配信(711円)はこちら
※魁、小豆原一朗(クオーツ星)の入れ替えににあたり、ご予約の昼公演・夜公演を変更したい方は、
お手数ですがご予約の公演をキャンセルして頂き、ご希望の公演を再度ご予約お願い致します。
●6/15(水)池袋Adm
クオーツ星(O.A)
3markets[ ]
アイビーカラー
ご予約はこちら
●6月18日(土)-昼公演-池袋Adm
十五代目梅雨将軍2man series
「豆福将軍」
福(プピリットパロ)
小豆原一朗(クオーツ星)
開場12:00/開演12:30
前売¥2500+1D
予約はこちら
●6/19(日)大阪・京橋Arc
ハシグチカナデリヤpresents
【デリヤコレクション】
ハシグチカナデリヤ
小豆原一朗(クオーツ星)
イロマキトリドリ
モリナオフミ(フラチナリズム)
Katsu-Uda
開場17:30 開演18:00 ¥3500
予約はこちら
●6/20(月)藤が丘MUSIC FARM
ハシグチカナデリヤpresents
【デリヤコレクション藤が丘編】
ハシグチカナデリヤ/クオーツ星/イロマキトリドリ/モリナオフミ(フラチナリズム)
開場18:30 開園19:00 ¥3000
ご予約はこちら
●7/2(土)稲毛K‘s Dream 1F&B1
hajimecobain PRESENTS
"your soul needs vol.9"
■ACT
【B1 LIVE】
toitoitoi/folca/YUEY
【1F ACO】
小豆原一朗(クオーツ星)/阿部浩二
開場17:30/開演18:00
前売¥2,500/当日¥2,800
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●7/12(火)池袋Adm
池袋Adm 2man series "十五代目梅雨将軍"
クオーツ星
THURSDAY'S YOUTH
tokyo lil boy(O.A)
開場18:30/開演19:00
前売 ¥3,000
ご予約はこちら
一般発売6/4(土)10:00〜
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ある日、家のポストにこんなチラシが入っていた。
「捨てるには忍びない品を買い取ります!」
リサイクルサービスのチラシだ。
僕には「もったいない精神」が深く根付いていてることは以前書いた。
かいつまんで書くと「ケチ」ということなんだが。
最近、部屋の中が物で溢れてきている。
いつまで経っても捨てられないものが沢山あるのだ。
例えば、本。
本棚にしきつめられた本たち。
(本棚に入りきらず床に置かれた本たち…)
「今なら便利な電子書籍があるからいらないだろ」
こんなことを言う輩(やから)がいるだろう
僕も最初は抵抗があったがとても活用している。一度慣れれば違和感もない。
今じゃ漫画家でさえ電子書籍に合わせてコマ作りを考えると言うし。
電子書籍の一番の利点は「場所をとらない」だろう。
スマホさえあればツアーの移動中や、待ち合わせに遅刻された時や、ラーメン出てくるまでの時間やライブが終演してお客さんも帰り、演者も知らない人ばかり、でもハコとの精算までの待たなきゃいけない時や(つまらないライブの時にも)こっそり使える。
僕も毎月のように本や漫画をダウンロードしてるが、データだけなので荷物にはならない。
しかし、こんな便利な電子書籍よりも本棚の本が優れている機能がある。
例えば、確認する時。
ふいに「あれ?あの漫画のあのシーンってどうなってたっけ」と気になり出す、
本棚から漫画を手に取り、パラパラめくるだけ。
そして「手触り」というやつは記憶に色濃く残るのか、
本の厚さと分量で「大体このくらいのページだろう」と簡単に当たる。
一方、電子書籍だとスマホからアプリを開き、
目次の中からどの話か選択して、スクロールする。
このスクロールってやつが文明の力でページめくり滑らかすぎて見逃してしまう。
そして、当たり前過ぎて見過ごされがちな点。
現物は視界に入る。
人間とは実に忘れっぽい生き物である。特に俺。
スマホの電話帳のお陰で実家の電話番号も忘れた。
しかし、思い出すのはほんのちょっとの引き金で十分だ。
少年野球のトロフィーを見ただけで試合やつらい練習の思い出が押し寄せてくる。
そんな本の表紙を見ただけで内容がフラッシュバックする。
そして、本というのは大体において題名に言いたいことが詰まってたりする。
本棚は自分を形成するアイデンティティーの宝庫。
本をいちいち読むと大変時間はかかるが、視界に入る度にその本のメッセージを確認できる。
というわけで、本を手放せない。
「じゃあ、CDはどうなんだ?」と聞いてくる輩がいるかもしれない。
今ならサブスクあるし、CDはデータと音質も変わらないじゃないか。と。
確かに便利だ。フランクザッパの全音源聴なんてサブスクがなければ心と財産が崩壊してた。
しかし、全部のCDがサブスクにあるとは限らない。
ユダやシャーベッツはあるけど、ブランキーはない。
そして、今サブスクに上がってるものでもいつ無くなるかわからない。
岡村靖幸、ピエール瀧、CHAGE&ASKAといった例の類や
権利関係で共演、フィーチャリングしてる曲は聴けないのがあってアルバムが虫食い状態になってることもある。
あと、何故か急に聴けなくなってるアルバムや曲があったりする。
要はサブスクで聴けるか聴けないかはレーベルのさじ加減。
「消しましょう」と決まったら数時間後には消える。
だからと言って、違法アップロードの荒々しい音で聴くのは悲し過ぎる。
魅力的なアートワークも大事だ。
歌詞カードやクレジットも細部まで楽しみたい。
そして、数々の洋楽アーティストの国内盤。
まず、訳詞がある。
特にヒップホップはこれで何倍にも楽しめた(わりと高い確率で訳詞ない国内盤もあって怒り狂った)。
そして当時のライターのレビュー。
これを今でも見返すと当時のシーンや空気がわかる。
音楽って音楽そのものだけでなく、その背景もこみでより一層楽しめる。
ビートルズが解散して、キングクリムゾンが出てきて、仰々しいプログレッシブロックのカウンターとしてパンクがきて、みたいな流れや
カートコバーンが好きなバンドが書いてあったら一通り聴いたり、オアシスとブラーの抗争に興奮したり…
そして、何より書いてるライターの熱。
ネットにもあがってないので、当時の空気をこっそり楽しめる。
あと、ライターだけじゃなくミュージシャンがレビューを書いてたりもする。
ローリングストーンズ『レットイットブリード』では甲本ヒロトがレビューを書いてたり、
レディオヘッド『KID A』には椎名林檎が直筆(筆で)で書いた絵と言葉(”茜さす 帰路照らされど…”の一節)が挟まってたり。
こういうの、両方とも好きなファンからは喉から手が出る程ほしいだろう。何万円も出すだろう。
そして売れたバンドたちの入手困難CD。
ネットでバックドロップシンデレラの廃盤CDが何万円で売られてるのを見た(当時3,000円で買ったやつ)
フレデリックやハルカトミユキが当時ライブハウスで売ってたCD-Rとかもある(対バンしてタダでもらったやつ)
これに何万円出すファンは沢山いるだろう
そんなダイヤの原石のようなCDが沢山ある。
ミュージシャンが売れれば売れるほど価値だけが上がっていく。
対バンして音源をもらったりする度に「頑張って人気者になってくれよ」と心から願ってる
(お前が頑張れという話なんだが)
「もういらないや」とCDを売ってしまった友人を何人も知っている。
しかし、このCDという媒体がブーメランのように価値の出る時がくるはず。
レコードのように、カセットテープのように、写ルンですのように、8ミリカメラのように…
というわけでCDを手放せない。
この「もったいない精神」
最後に、ついに行くところまで行ったな、という案件がある。
うちのTVの音声はアンプに繋げて出している。
音がしょぼくて臨場感に欠けるのだ。
だから左右にSHERPのスピーカーとアンプを置いて接続して流していた。
が、何年か前からアンプとスピーカーが壊れて音が出なくなった。
しょうがないのでBoseのスピーカーアンプをテレビの真下に置き、外部接続で流した。
テレビを見る目線も上になって姿勢に良い。音も良い。良いことづくしだ。
が、何年か前からBoseから音が出なくなった。
というわけで、僕の家のテレビには左右と真下にスピーカーとアンプがあるが、
そこからは音が出ていない。
しかし、僕はこれらを手放せない。
なぜなら
見栄えがいいから
この部屋にとてもフィットしてる。
アンティークとしてもいい。
「早くアンプとスピーカー直せ!」という輩がいるかもしれない
そんな輩に僕は言いたい。
お金が、もったいない。
そんなにTV見ないし