にゃー にゃー
ちいさな顔の下らへんで皺をよせふるわせてないている
彼女の中で振動をおこしたそこの住人が
おこした波紋の址をながめる
その建物を殻のない耳でリピートする
何度も何度も振動を真似る
極端に狭い額をやわらかい指の腹で撫でては
音楽家は自らの中でこみあげてくる建物をどうにか真似ようとしている
住人はギターに埋もれた廃墟を探している
宿を探す旅人だらけのこの建物ほど喧しくて無口な場所をほかに知らない
ちいさな顔の下らへんで皺をよせふるわせてないている
彼女の中で振動をおこしたそこの住人が
おこした波紋の址をながめる
その建物を殻のない耳でリピートする
何度も何度も振動を真似る
極端に狭い額をやわらかい指の腹で撫でては
音楽家は自らの中でこみあげてくる建物をどうにか真似ようとしている
住人はギターに埋もれた廃墟を探している
宿を探す旅人だらけのこの建物ほど喧しくて無口な場所をほかに知らない