25年程前に三宮の高架下のバーで初めて知り合ったと思う。20代前半、白人、スキンヘッド、口髭、鍛えられた身体、クリクリっとした眼。ヤクザの取り立て屋をやってた。日本人で好きになった女がいると話してくれた。ヤクザの下で働いているのにその女にどうやって告白したらいいか悩んでいた。スーツを着て花を持って家に行くという古典的な方法で彼女に愛を伝えた。上手くいったかどうかは覚えていない。
日本に来る前、アルは傭兵としてユーゴスラビア戦線にいた。レジスタンスが潜んでいるという情報から一軒の民家を襲撃した。彼は窓から手榴弾を投げ入れた。
情報は正しくなかった。一家全員死亡した。赤ん坊も含めて。
当時、湾岸戦争が始まった頃だった。アルはまた傭兵で行こうと思ってると僕に話した。ギリギリのところで生きていた傭兵の頃が良かったのかもしれないと話した。
僕は青いヒューマニズムて彼を説得した。遠い目で納得してくれた。
その日以来アルとは会っていない。
彼女と一緒になれたのか、湾岸戦争に行ったのか。
ふと今夜思い出した。
日本に来る前、アルは傭兵としてユーゴスラビア戦線にいた。レジスタンスが潜んでいるという情報から一軒の民家を襲撃した。彼は窓から手榴弾を投げ入れた。
情報は正しくなかった。一家全員死亡した。赤ん坊も含めて。
当時、湾岸戦争が始まった頃だった。アルはまた傭兵で行こうと思ってると僕に話した。ギリギリのところで生きていた傭兵の頃が良かったのかもしれないと話した。
僕は青いヒューマニズムて彼を説得した。遠い目で納得してくれた。
その日以来アルとは会っていない。
彼女と一緒になれたのか、湾岸戦争に行ったのか。
ふと今夜思い出した。
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