母の事、そして父の事…いつかは家族の事

他人のために生きた母の事を自分のために綴ろうと始めたブログです。

母の胸のしこり

2023-01-13 17:04:00 | 日記
もうすぐ父の一周忌を迎えようとしていた昨年7月初旬、母が胸にしこりがあると言っていると上の姉からLINEが届いた。
寒気がした。そして、いくら1年経ったからと言って、ばあちゃん(母)を連れて行かないでくれ…と父に祈った。
父は、母がいないとダメな人だった。
良く言えば夫唱婦随、悪く言えば共依存な夫婦だったかもしれない。

私は4人姉妹の末っ子で、実家とは車で4、5時間程の所に離れて暮らしている。
真ん中の姉は、既に他界しており、上と下の姉が実家近くに住んでいる。
しかし、下の姉は更年期障害のような体調不良が続き、母の付き添いは、いつも上の姉がやってくれていた。

ちょうど月に1回の定期検診が近かったので、かかりつけの病院で相談する事にした。
健康自慢ではあったが、染髪中に気を失い救急車で運ばれた事があった。その後も、たまに目眩がする事から、父と一緒に定期的に診てもらっていた。
かかりつけの病院は、内科がメインだとばかり思っていたが、調べてみると、副院長先生が乳腺の専門医であり、マンモグラフィーの読影ができると書いてあった。
この時点ではラッキーだと思った。母は助かるに違いないと思った。

でも、この時しこりに気付いていなければ、母はもっと長生きできていたかもしれないと、今は思っている。

マンモグラフィーの結果、まず癌で間違いないだろうとの事で、細胞の検査をする事になった。この組織の採取がとても痛かったらしく、真っ黒に内出血していた。

父の一周忌の法要で実家に数日滞在し、母と2人で過ごした。私は、母の胸を確認するのが怖くて、母がその話をしようとすると話を逸らし、触る事もしなかった。

私が自宅に戻った数日後、細胞診の結果が出た。やはり癌だった。しかし、癌は癌だけど、完璧な癌ではないとの説明。いずれにせよ、この病院では手術ができないので、大きな病院に行くようにと言われたらしい。


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